Iron Maiden(アイアンメイデン)のおすすめ名盤アルバム5枚

Iron Maiden(アイアンメイデン)は世界を代表するヘヴィメタル界の王様です。Judas Priestはどうなんだという意見があると思いますがあれは神ですゴッドです。Black Sabbathはですって?あれは始祖です、始まりです。

私のこの3バンド全て好きですが王様であるIron Maidenがずば抜けて1番好きですし、ライブを見て1番楽しかったライブがこのIron Maidenでもあります。とくかくエネルギッシュ、とくにくパワフル、見ていて全身にエネルギーが宿るライブはそうそう今まで経験がありません。

レコードは今までに8,500万枚を売り上げ、ここまで成功しているメタルバンドはそうそういませんね。少なくと世界に5本の指に入る本物のヘヴィメタルバンドです。私も一時期はIron Maidenのアルバムを曲を狂ったように聴いていました。

このIron Maidenは1980年のデビューから2017年現在まで16枚ものスタジオアルバムをリリースしています。Iron Maidenに始めて触れようと思ったリスナーはどれを聴けばいいのか迷うことでしょう。Iron Maidenに駄作はないですが選択を誤れば本当のIron Maidenの良さに気づかないで人生を終えてしまう可能性もあるでしょう。

そこで今回はIron Maidenを聞き続けて10年以上の私がおすすめ名盤アルバム5枚をご紹介します。

Iron Maiden(アイアンメイデン)のおすすめ名盤アルバム5選

3rd:The Number Of The Beast(1982年)

初代ボーカルのポール・ディアノから2代目&4代目ボーカルでありIron Maiden、いやヘヴィメタルと言えば彼だよねというくらいに最高のボーカル、ブルース・ディッキンソンが加入しての初のスタジオ・アルバムがこの3rd「The Number Of The Beast」。日本盤では「魔力の刻印」。1982年発表作。

Iron Maidenの名作中の名作とも言われる作品で、もしかしたらIron Maidenで1番有名な作品かもしれない。ポール・ディアノのボーカルは決して下手ではないし、初期1st、2ndのIron Maidenサウンドには非常にマッチしましたが、彼の歌声は多少ロックテイストが強くスティーブ・ハリスも彼のそれに合わせて曲を作っていたように感じます。しかし驚くことにブルースが1st、2ndのアルバムの曲をライブで歌うと、見事にドラマティックな名曲となるのだけれど。

しかし今作からブルース・ディッキンソンに変わり、ドラマティックで非常に表現豊かな曲を歌い上げることが可能となり一気に曲のクヲリティも上がります。ライブで全員でコーラスを合唱する「5.The Number Of The Beast」、勇敢さの権化じゃんこれな「6.Run To The Hills」、重厚で濃厚な長編「9.Hallowed Be Thy Name」など、今でもライブの定番となっている名曲もたくさん。個人的にはメロディックな疾走曲「3.Prisoner」が大好き。

恐らく色んな雑誌やWebサイトが「Iron Maidenの名作はどれ?」の回答に対して、今作を回答しているのでしょうが例外なく私もやはり最初には今作を聴いて欲しいと思います。Iron Maidenで迷ったらコレ!でいいと思う。

5th:Powerslave(1984年)

この頃のIron Maidenはノリに乗っているぞ!って1984年発表の5thアルバム「Powerslave」。この頃はもう不動の以下メンバーで構成されている。

  • ブルース・ディッキンソン(vo)
  • デイブ・マーレイ(gt)
  • エイドリアン・スミス(gt)
  • スティーブ・ハリス(ba)
  • ニコ・マクブレイン(dr)

2000年からここにヤニック・カーズ(gt)を入れたトリプルギター体制で今でも長ーく続いている。長く続くハードロック/メタルバンドほどメンバーの入れ替わりが激しいけれど(例えばDeep PurpleとかMegadethとか)Iron Maidenのメンバーは比較的固定されている。

少なくとも日本ではIron Maidenで最も人気のあるナンバー「1.Aces High (日本名は撃墜王の孤独)」はやっぱり最高!戦闘機が飛んでいるような勢いのあるリフは高揚感が凄い。スティーブ・ハリスが作ったし、スティーブ・ハリスがどう聴いても弾いているベースラインはIron Maiden以外では聴くことができない最強のバンドの個性なのです。

続く「2 Minutes To Midnight」はライブでも定番のナンバーで、「1.Aces High」同様の素晴らしい疾走ナンバーでアルバムは開幕する。どのナンバーもIron Maidenが油がノリに乗っていることが理解できる上質なヘヴィメタル。やっぱり何度聴いてもスティーブ・ハリスのザクザクと切り込んでくる高速のベースライン、そして伸びやかでいてパワフルなブルース・ディッキンソンのヴォーカルは最高だ。駄曲はもちろん一曲もなく、佳曲・名曲だけが並ぶ。

古代エジプトをテーマにして今作のジャケットとも完璧にマッチしているタイトルナンバー「7.Powerslave」も、どこか古代エジプトの不気味さを感じていいじゃないかいいじゃないか。比較的長編ナンバーが多いIron Maidenだが、「8.Rime Of The Ancient Mariner」は彼らの中でも屈指の長さを誇る長編ナンバー。しかしダレることなく聴き通す事ができるのはやっぱり凄いぞIron Maiden。

「1.Aces High」「2 Minutes To Midnight」「8.Rime Of The Ancient Mariner」がこのアルバムでは最高の3曲かな。

6th:Somewhere In Time(1986年)

1986年発表なので1985年生まれの私はもちろんリアルタイムで聴いていない。どうやらリリース時はシンセサイザーの導入やメジャーなメロディの導入で、純粋なヘヴィメタルファンからは物議を醸した作品みたいです。

ですが20年経過してから聴いた私からすれば、「どこが?」といわざるをえない程に最高のIron Maidenサウンド。特にタイトルナンバー「1.Caught Somewhere In Time」はめちゃくちゃかっこ良くて7分半という時間を忘れてしまう。

特にメジャーなメロディ要素が強い「2.Wasted Years」「4.Heaven Can Wait」「7.Deja-Vu」はとてもキャッチーでとっつきやすいナンバーだが、決してこれはIron Maidenじゃないとは感じないし単純にヘヴィメタルの名曲だと思う。

個人的に哀愁の感じるメロディから一気に哀愁と勇敢さが入り混じって疾走するナンバー「5.The Loneliness Of The Long Distance Runner」が大好き、ひそかにこれが今作1番じゃないかと思っていたりする。2番の感動的なコーラス終了後に切り込んでくる、ギターソロのメロディなんて本当に何度聴いてもゾクゾクしてしまう。めちゃくちゃかっこいぃ!

もちろんこの頃も1番油の乗っているIron Maidenなので駄曲一切なし。安心して極上のヘヴィメタルに心酔してほしい。

7th:Seventh Son Of A Seventh Son(1987年)

今作を最後にエイドリアン・スミス(gt)が一時脱退、彼らの黄金期は一時終了します。ここから次に紹介する2003年のDance Of Deathまで、今作を超えるアルバムを彼らは作れないのだ。

前作「Somewhere In Time」と同じくメジャー思考なメロディが散りばめられたIron Maidenの中でも、特に聴きやすいとっつきやすい部類の音楽ではないだろうか。ブルース・ディッキンソンの表現力やべーな「1.Moonchild」からのこのアルバムは幕を開ける。最後の「あーはっはっはっはーーー!!」という笑い声など、ブルースは不気味な高笑いがヘヴィメタル界で本当に1番上手いと思う。ミュージカルいけると思う。

聴けば聴くほどに味の出るスルメナンバー「2.Infinite Dreams」もとても良い。そしてリーダーのスティーブ・ハリス(ba)が「ポップすぎる」ということでアルバムからはずそうとした「3.Can I Play with Madness」は確かにIron Maiden史上最もポップなナンバーと言えるだろう。しかし良いのですよ、この曲めちゃくちゃ良いのですよ。今ではライブの定番ナンバーにもなっています。

そして何と言ってもこのアルバムは絶品のナンバー「4.The Evil That Men Do」が収録されています。「1.Aces High」と同じくらいにIron Maidenで人気があり、ライブでも定番となっている最強のナンバー。勇敢でいて哀愁を感じる最高のナンバーで、めちゃくちゃに感動的だ。日本のカラオケにもあるので是非歌ってみてほしい、別にそこまで高いキーなわけでもないのにめちゃくちゃ難しいのだ。ブルース・ディッキンソンの凄さは「The Evil That Men Do」を歌ってみると分かる。

個人的には全くライブとかでやっていた記憶はないのだが、「6.The Prophecy」の展開の激しい構成も大好きだ。

前奏をのベースソロを聴いた瞬間「はいIron Maidenー!」と0.5秒で理解できる「7.The Clairvoyant」は今作後半の最高のナンバーです。疾走感ありドラマティックな展開、極上のメロディ、やはりIron Maidenは最高ですね。

13th:Dance Of Death(2003年)

ブルース・ディッキンソンは1992年のアルバムリリース後に脱退。そしてブルースが復活してからの2枚目、日本タイトルは「死の舞踏」と略されるこのアルバムは個人的にIron Maidenのスタジオルバムで最も完成度が高く、もっとも聴き込んでいる1番好きなアルバム。ブルースの歌声はこの頃45歳くらいになるのだが、そのパワフルさ伸びやかさは増すばかりで凄すぎる。人生で1番聴いたアルバム10枚挙げれば絶対にこれ入ると思う。

Iron Maidenにしては比較的小粒な曲が多く収録されているのですが、どれも全く無駄がなくコンパクトにまとまっていて極上のメロディにスティーブ・ハリスのベースが引っ張るぐいぐい来るリフがどの曲も気持ちが良い。

「1.Wildest Dreams」「2.Rainmaker」は軽快なスピードナンバーで爽快感もありスタートにぴったり。「3.No More Lies」は7分を超える長編で重厚感のあるナンバーだ、確か2代目ボーカルのブレイズ・ベイリーが今作で1番好きなナンバーと言っていた記憶があります。タイトルナンバー「5.Dance Of Death」は今作の最長編で最もドラマティックなナンバーで、Iron Maidenの得意とする静から一気に動に移るナンバーで今作屈指の名曲。Iron Maidenの超名曲「Fear Of The Dark」を彷彿とさせる

一点明るさのあるファストナンバーは「6.Gates Of Tomorrow」「7.New Frontier」は中盤に配置されたスピードナンバー、特に「7.New Frontier」のサビ部分のメロディはクセになる。この2曲があるため最もプログレッシブなナンバー「8.Paschendale」が活きるのです。

最後の3曲も名曲ばかり。勇敢なメロディの「9.Face in The Sand」、サビのメロディの哀愁が今作随一の「10.Face in The Sand」、そしてこれまた畳み掛けの哀愁ナンバー「11.Journeyman」で締めくくる。

全曲紹介したくなるくらいには最高のDance Of Deathは最高のアルバムなのです。本心で言えば個人的には1番おすすめのアルバム。

ヘヴィメタルの王様「Iron Maiden」を聴いてみよう

この5枚以外にもIron Maidenには名盤・良盤がたくさんありますが、最初に聴くなら8枚目「No Prayer For The Dying」10枚目「The X Factor」11枚め「Virtual XI」辺りは避けた方がいいでしょう。9枚目「Fear Of The Dark」もタイトルナンバーはIron Maiden屈指のハイパーウルトラグレート名曲ですが他がまぁ結構普通なので最初には避けた方がいいでしょうか。

とりあえずIron Maidenは音楽ストリーミングサービスにも大体ラインナップされているので、まずは上記の5枚から聴いてみてください。1枚でも1曲でも気に入ればそこからIron Maiden沼に入っていくことができるでしょう。

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  1. DANCE OF DEATHは聴いた事がなかったです。聴いてみます!私の個人的No.1は「KILLERS」です!

    • DANCE OF DEATHはマジめっちゃおすすめです!「KILLERS」も実は下書きでは入っていたのですが別のアルバムに差し替えいたしました!私も大好きですよ!

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