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新海誠監督のアニメ映画は個人的に大好き。
「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」
どれも面白い。特に私にとって最高に感慨深い作品は名作「秒速5センチメートル」。
どの作品も男性と女性の心情が、すれ違いが、何もできないという気持ちが、もの悲しくてたまらない。そして風景と光の美しい描写がさらに、そのもの悲しさに拍車をかける。
その新海誠監督の2013年最新作が「言の葉の庭」。
新宿御苑を舞台とした作品で、主人公15歳のタカオと、ヒロイン27歳のユキノ。心の距離が近づかないながらも意識をし合う2人の物語。
46分という短い作品ながら濃厚なストーリーに本当に感動した。映画館の明かりがつく時、本当におもしろい作品だなと感じると同時に心の中にメランコリックな気持ちが残った。
雨と光の美しさが絶品
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この物語の重要な鍵となるのが「雨」。
舞台は梅雨に入った東京の新宿御苑。
ある理由で雨の日だけ会う事ができるタカオとユキノ。夜眠る時、朝起きる時2人は願う。「明日(今日)雨にならないか」っと。
そして梅雨が開けたあとの光の美しさも絶品だった。
新海誠監督の作品は風景の美しさがいつも鳥肌ものだけれども、今作の雨、光の演出と美しさは今までの作品の中でも群を抜いていると思う。
2013年も約半分が終わったけれど、今の所「言の葉の庭」がNo.1
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2013年ももう6月で、梅雨の季節。もう半分が終わったけれども、今年何作か見た映画の中では確実に一番と言える作品だった。
今作は「秒速5センチメートル」とは違った、未来に希望がもてるエンディングだったし、是非多くの人に新海誠監督のこの渾身の1作を見てほしい。アニメの最先端はココにあると私は感じた。
尚、同時上映でショートフィルム『だれかのまなざし』が先に放映される。
約10分程の作品で、「言の葉の庭」の様に描き込まれた作品ではないけれど、こちらもメランコリックな感情をかきむしられる素晴らしい作品だった。「言の葉の庭」が始まる前に虚を完全につかれた感じ。
どうかこの2作を映画館で味わってください。
尚、私の見た新宿バルトでは映画を見終わった後、エスカレーターから舞台である新宿御苑と、劇中でもよく登場する大きな時計が目印のNTTドコモ代々木ビル。
この2つを見下ろす事ができるので、是非おすすめです。
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