東西ミステリー100はご存知?
ミステリー、推理小説に造詣のある方々が選んだランキングで1985年と2012年に2回実施されております。その2回目の2012年の海外編で見事1位に選ばれたのが、アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」であります。
クリスティーの作品では有名なのは、名探偵エルキュール・ポアロがずばばばばっと名推理によって難事件を解決するポアロシリーズでしょうが、この作品ではそんな有名人は1人も出て来ません。
が、この物語の面白さは私にとっては異常。本当にスイスイを読み進めていき、最後には良ミステリーを読んだ素晴らしい読後感を得られました。
さて、ではあらすじと書評をば!
Keikanri的「そして誰もいなくなった」あらすじ
「そして誰もいなくなった」はこんな感じの物語となります。
とある島に10人の人間が各々の理由をもとに集まります。その人間達は過去に人を直接にせよ関節にせよ殺めた経験を持つものばかり。
集まった日から1人、また1人と殺されていく。そして10人全員が。タイトル通り「そして誰もいなくなった」となる。
一体誰が、どんな目的でこんな行為を犯したのか。
「そして誰もいなくなった」を読んでこう思った
今年になってアガサ・クリスティーの作品を多く読んでいますが、いつも彼女の作品を読むと感じるのは、凝り固まった推理小説のイメージを覆しまくる事。
ある時事件が起こって、探偵がそこにいて、犯人はあなただ!!ずばばばばーーーん!という往年のパターンではなく、一捻りあるのが面白い所。無論「そして誰もいなくなった」も同様です。将棋の寿命を300年縮めた将棋の鬼が升田幸三であれば、推理小説の寿命を300年縮めたミステリーの鬼はアガサ・クリスティーやでホンマ。
内容は上記の通りなのですが、この物語のすごい所は最後に本当に「そして誰もいなくなった」してしまうところ。
最終的に誰もいなくなり、「えっ!犯人結局誰なの?えっ?えっ?」となる事必死でございます。
その後、エピローグ的な形で警察の捜査、そして犯人の手紙によって真相が語られるわけです。
物語は難しいところなく、一気に読み進められて東西ミステリー100海外編NO1は伊達じゃありませんでした。推理小説、ミステリー小説を普段読んでないけど読んでみたいというそこのあなたにも非常におすすめです!
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