SEってどんな?がよーくわかる【書評】「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」by夏海公司

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最近寝る前にはアニメ見て、ホームズ読んでというサイクルを繰り返していたら無性になぜかラノベを読みたくなりました。

私はライトノベルと小説で何が違うのかよくわかっていません。

ラノベの方が基本的に会話形式が多いのでテンポよくするすると読み進める事ができるかなぁ。という程度で別にあんな有名な小説家の方やこんな有名な小説家の方も、同じような作品あるじゃん。って感じなので別に同じだと思っています。

でもあまり私はラノベと括られている作品はそこまで読んだ事はなくて、読んだ事があるのは「涼宮ハルヒ」シリーズと、「フォーチュン・クエスト」シリーズ(フォーチュン・クエストがラノベかどうか知りませんが)くらい。

というのもアニメ化されたものをどんどん片っ端から見てしまうので、なんか見終わった後に原作を読むのが億劫なのです。

恐らく原作房の方からすれば「あるまじき行為」であって、原作ばかり読んでいる友人からもときおり罵声を受けますがそんな感じなのです。

という訳でまだアニメ化されていない、もしくはアニメ化されていても私がまだ見ていないラノベはないかなぁと探していて、見つけたのが夏海公司さんの作品「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」。どうやらシリーズ化されている様ですが、とりあえずこの1巻を読んでみたので書評を書くぜよ。

とある新人SEの2週間

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photo credit: CEThompson via photopin cc

この作品、結論的には凄く面白くてテンポよく気持よく1日で読み終わってしまいました。

ちょー簡単にあらすじを書くと主人公である桜坂工兵が、就活うまくいかずなんか求人広告にぱっと見すっごい魅力的な会社があって面接受けたらアラ一発で受かっちゃって、実際入社してみると新人は自分1人、なんか初日から先輩は徹夜明けだし、求人広告にあった研修やら何やらは全て嘘だし、OJTについた美少女な先輩室見立華はどうみても10代にしか見えないし、かわいいし、ツンデレだしというストーリーでございます。

室見立華は涼宮ハルヒ、柏崎星奈、高坂桐乃、逢坂大河といった典型的なツンデレキャラですハイ。私も勝手にヒロインの声は釘宮理恵さんに設定して読んでいましたハイ。

SEと聞くと結構多くの方はプログラマーと想像するかもしれませんが、この作品の主人公とヒロインの仕事はネットワークエンジニアとしての仕事です。

ネットワーク機器のテストや、納品、リプレース(入れ替え)などといった作業を、先輩である室見立華に罵倒されながら進めていくのです。でもピンチとか助けてデレッとされるのですハイ。

SEの苦労である

・納期が短い
・依頼内容が直前で変更
・案件内容引き継ぎ(案件 ⇔ 社長 ⇔ 作業者)による認識不備
・残業多い

といった事がよーくわかる内容になっています。

自分の経験を踏まえてみると

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photo credit: slworking2 via photopin cc

私は過去6年9ヶ月程大手金融系のシステム運用者としてとあるデータセンターで働いていました。

基本的には上記で書かれた主人公である桜坂工兵、室見立華の客先のような仕事をしていて、機器のリプレースの立会、対応といった所謂ベンダー対応、ベンダー管理もよくやっていました。

この作品でも終盤で描かれていますが、実際にデータセンターに入館して作業を開始しようとすると作業開始時間が早められたり、本来依頼されていた作業内容と違いがあったり、作業時間終盤になってくると執拗に状況説明を求められたりします。

自分もベンダー立会をよくしていた身とし確かにこんな事はよくしていました。

別障害の検証をしたくて実際の作業開始時間を早めたり、逆に遅くして作業時間を短くしたり。そもそも内容を変えて作業直前に一度変更点の認識合わせをしたり。っという事はなんだかんだ頻繁にありました。

比較的私の過去在籍していた会社(部署)では残業や徹夜などといった事はそこまでありませんでしが、恐らく顧客を複数持つベンダーSE、CEといった仕事の方は結構極端に書かれているのかなぁ、と個人的には感じたこの本の内容も極端でないのかもしれません。

今大学生で就活中のあなた、ちょっとSEに興味のある社会人のあなた、まだまだ社会に出るまで時間のあるあなた、すでにSEだけどなあなたも

SEて何ぞやを知る為に、1つの読み物としてこの本を読んでみては如何でしょうか。

続きのシリーズでプロジェクト管理やシステム運用に関する事もあるみたいなので私も読んでいますっと。

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