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今期2013年7月より始まった森見登美彦氏原作のアニメ「有頂天家族」が、遂に同9月29日(日)に最終回を迎えました。
今期は他にも「げんしけん」「きんいろモザイク」「銀の匙」「サーバントサービス」「ブラッドラッド」「Free!」など良作も多かったですが、やはりこの「有頂天家族」は面白かった。
生粋の、チャッキチャキの森見登美彦ファンを勝手に豪語する私が、このアニメ「有頂天家族」の感想をここに記したいと思っております。
原作に忠実。だからこそ面白いのだよ!!
世のアニメ作品には原作と全く違う内容に改悪され、原作者、原作好きを泣かせるような事もよくあります。
しかしながが、この「有頂天家族は全くもって原作に忠実で素晴らしい出来。
京都を舞台とした懐かしいといえばいいのか、哀愁があるといえばいいのか、怪奇的といえばいいのか、あの何ともいえない雰囲気を非常にうまく表現し、人間、たぬき、天狗が入り交じる阿呆な喜劇を再現してくれています。
少なくともアニメ全体に漂う見ているだけで楽しい、あの世界観、雰囲気は今期アニメの中でも断トツでした。
見ているだけで楽しいアニメ。というのは重要ですな。
母、海星、弁天。女性キャラが魅力的。
登美彦氏が描く女性キャラがかわいい事は周知の通りである。
特に「夜は短し歩けよ乙女」では何度恋をしたかわからない。
この「有頂天家族」では特に原作を読んだ時には感じなかったが、3人の主要な女性キャラ全てが魅力でした。
まず、主人公の母。まぁ実際にはたぬきなのですが、人間に化けている時の母は非常に気品のある美しさが非常に魅力的。
そしてもう一人の女性たぬき海星。原作ではタンスの中に入っていたりと声だけで見た目の描写は全くなかったキャラクターですが、アニメでは人間への化け姿が描かれるのです。原作よりも物語への重要度が増している様に感じました。
最後に一番魅力的なのが、人間から天狗になった妖艶な魅力を持つ弁天。能登麻美子の声がフィットしすぎてもう恋をしました。
多分「2013年一番魅力的だった女性は?」
と聞かれればドヤ顔で「弁天」と答えるやもしれません。
登美彦氏。たぬきシリーズ後編はよ
さて、「有頂天家族」については最初から最後まで全てを映像化してしまった為、もう2期を期待する事はできません。どうしたって厳しい。
森見登美彦氏原作のアニメといえば過去にも「四畳半神話大系」があり、登美彦氏原作の小説はその阿呆な世界観からかアニメ化しやすいものであると想像できます。
しかし、実はこの「有頂天家族」。たぬきシリーズといわれる三部作予定の一部なのです。という事は二部、三部とアニメ化するのはもはや時間の問題というわけです。
っと言いたい所ですが、実はまだたぬきシリーズの二部、三部は登美彦氏の頭の中で反芻されている段階であり、読者に提供されておりません。
その理由(言い訳)は面白可笑しく登美彦氏のブログに書かれております。
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