良い意味での青春アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」の感想

ここさけポスター
ノイタミナ枠の中でもかなり売れたアニメとなった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」長井龍雪監督を中心に通称あの花のスタッフ達がまた埼玉県は秩父を舞台にしたアニメ、「心が叫びたがってるんだ。」、通称ここさけを制作してくれました。

私はアニメ映画が好きです。もちろん1クール12話。2クール24話のアニメもいいのですが2時間でサクッと見れて感動なり共感なり驚きなりを与えてくれるアニメ映画が大好きなのです。

しかしその分映画は1クールものよりも難しいと思うのです。1クールもあれば登場人物の物語を語る時間は増えるし、感情移入する時間が大量に用意できます。しかし1時間~3時間の映画ではアニメでいえば3話から6話分で話を作りこむ必要があり、不必要な部分は徹底的に削除する必要もあるでしょう。

そのため私は無駄なく短い時間で楽しめるアニメ映画が大好きなのです。

今回も埼玉ということもあってか最寄りの映画館で「心が叫びたがっってるんだ。」が上映されていたので、レイトショーで見てきました!ということで感想を書きます。

「心が叫びたがっってるんだ。」のあらすじ

2015-09-22 11.22.50

ざざっとあらすじを書くと

とある理由によって声を発すると腹痛を起こしてしまし、言葉を発しなくなってしまいメールでのみ話しをするようになる少女「成瀬順」。順とともに教師による城島によって「地域ふれあい交流会」の実行委員に指名される坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月。4人共々「言いたいことを言えない」心の傷を持っている彼ら彼女ら。

「地域ふれあい交流会」では成瀬の心の傷を中心としたストーリーのミュージカル。恋心やら心の傷やら家族の問題やら、色々ごっちゃまぜにしてどうなるやら。

という感じです。

ここさけは感動的をねらったわけでない綺麗な映像の青春系アニメ

2015-09-22 11.36.10

▲特典です。映画館でもらいました。物語の最後に上映されるミュージカル「青春の向こう脛」のパンフレット。

映画を観て思ったのは「あの花」をもう一度作ろうとしたような作品ではないなと感じました。最後の最後に感動を狙う様な構成でなく(いや私はあの花大好きですけどね)、日本のアニメ映画らしい綺麗で美しい映像とともに進む甘酸っぱい青春もの。

物語はちょっと青臭い部分もあるし、「なんだそりゃ」と思うような部分もちょっとあるけどれど、映画での本気のA-1 Picturesの作画はめちゃくちゃ綺麗だし、青春アニメ特有のニヤニヤしてしまう何かいいよね感も素晴らしいし、ミュージカルの曲は全て往年の名曲のアレンジで単純に素晴らしいし、秩父の山と田舎感も埼玉在住の私には凄い感情移入できて、アニメ映画としては観て損のない面白い作品だと感じました。

あの花をまた見たい!と思ってみるべき作品ではないと思いますが、青春アニメという言葉にピンとくる方は是非見てみてください!甘酸っぱいあの感じがこの映画にはありますよ!

あ、個人的には仁藤が一番好きです。かわいいです。

公式:心が叫びたがっているんだ。

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