新海誠が大好きです。初めて秒速5センチメートルを見てからあの完璧なまでに美しい風景と、哀愁といいますか、やるせなさといいますかその独特な物語とがいつも私の感情をかきむしります。はい、最高です。
今までも何回か新海誠作品のレビューをして、基本は好きな作品は小説も読んで、小説を読むとさらに新海作品の隠れた魅力に気付いて、えぇもちろん今作「君の名は。」も死ぬ程楽しみにしていました。
新海誠はアニメ界の隠れた名監督とか隠れた作品とか全く言えないほどに知名度はありましたし、アニメ好きな人からすれば結構普通に有名人で好きな人は多かったと思いますが、なんだか今作の「君の名は。」は一気に注目されまくり、そして実際に売れまくり、自分が好きだった監督が一気に売れると少しさびしいというのはこういう気持ちでしょうか。AKB48が一気に売れたとき古参のファンが悲しんだ。というのはこんな気持ちでしょうか。
それで私も公開して2週間ほどしてやっと「君の名は。」を見に行くことができたので、「君の名は。」を見て「うわっ最高やん!」ってシーンをまとめます。やっぱり新海は最高だと再認識しました!
内容間違ってたらごめんよ!
やっぱり圧倒的な背景の美しさ、そして人物作画も素晴らしい
やはり何だかんだ言っても新海誠作品の素晴らしさは圧倒的な背景の美しさ。これに始まりこれに尽きるかと。
どの作品も美しく、今作はヒロイン三葉の住む岐阜県の田舎町、そして主人公瀧の住む東京(多分四ツ谷?)の都会とどちらも美しい背景の対比に「うわぁ!やっぱ最高だわ!」と何度も感動しました。
確かいつかドキュメンタリーで新海誠監督は長野の田舎出身のため都会に憧れがあった。なので都会を描きたいというような表現があったことを記憶しています。彼の作る都会の風景は本当に美しく綺麗で、見るだけで都会にめちゃくちゃ行きたくなる不思議な魅力があります。
そして今回は安藤雅司、田中将賀という最高の作画監督、キャラクターデザインとタッグを組み、背景だけでなく人物作画も最高!そんなに作画オタクでない私ですが、作画でここまで感動したのはエヴァ破以来な気がします。
前作「言の葉の庭」ヒロイン雪野 百香里が登場
前作「言の葉の庭」は非常に大好きで、新海作品の中でも1位2位を争う作品だと思ってます。序盤の三葉の高校の授業で国語の先生が登場、さらにその声優が花澤香菜、授業が万葉集。「あ、これ雪野 百香里じゃん、え、最高やん。」と歓喜しました。
「言の葉の庭」を見た人にはちょっぴり嬉しい演出で、前作のキャラがちょこっと出る系のなんかこういうの好きです。
雪野 百香里の授業「黄昏(誰そ彼)」授業の伏線回収
雪野 百香里の授業内容は万葉集の「誰そ彼」。「誰そ彼」という言葉自体がそもそも「君の名は。」を発想させます。
今でいう「黄昏時」の語源のようですが、意味合い的には確か
「昼間でも夜でもない時間帯、現世と夢が交わる」的な内容だったかと思います。
実際に数年の空白がある三葉と瀧の世界が一瞬入り交じるのが、まさにこの伏線であった黄昏時。凄い良かった。
終盤の秒速5センチメートル感。そして秒速とは違うハッピーエンド
終盤、瀧の就活シーンあたりからは新海誠監督の代表作「秒速5センチメートル」の第三部をまた見ているような気分でした。
街中ですれ違う2人、季節も冬で雪が降っていたり。あ、これ山崎まさよしが歌い始めたら完全に秒速だなと思ってました。
が、最後の最後で出会い、2人の記憶はほぼなくなっている。しかしどこかで両者通し少し覚えている。そして両者で「君の名前は?」と呼び合い終わるハッピーエンド。
あ、これ秒速5センチメートルのハッピーエンド版だと気付きました。秒速見てない人は秒速も見て悲しめばいいと思います。
見終わって公式HPを見て、メインビジュアルの画像で「最高やん!」
映画を見終わって公式サイトを見て、メインビジュアルの画像で「最高やん!」と思いました。
こちらのメインビジュアルですね。
実際にはこんなシーンは作中にはないんです。ないんですがラストシーンと同じ場所での同じ構図。2人とも高校生時代。存在しないシーンなんだけど凄い感慨深くて、「あ、この画像一生見てられるわ」と感動しました。
とこんな感じで「君の名は。」は最高の映画なので、絶対に見た方がいいです。
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