青空文庫やKindleで読める、無料で面白いおすすめ小説10選

Following the Curve of Her Eye
photo credit: Thomas Hawk via photopin cc

一時期太宰治や夏目漱石といった時代の小説を中心に読み漁っていた頃がありました。

読み始めた当初は

「なんか難しいんじゃないのー?」

と思っていたのですが、読み進めてみるとそれが先入観だと気付かされる事となりました。もちろん中には難解で途中で本を閉じてからそのまま永久的に開く事のなかった小説もあります。

しかし、数多くの名作中にはたしかに面白いと頷く作品も多々ありました。

こういった時代の小説は今や著作権が切れて無料で読む事が可能です。便利になったもんです。

青空文庫のアプリなどから見る事も可能ですし、私の大好きなKindleで読む事でもできます。

何冊読んでも無料です。どうせ無料なんだから面白くなければ途中で読むのを辞めてしまっても痛くも痒くもありません。

今回は無料で読める小説の中で、私が特におすすめする、面白いと思った10冊をご紹介します。

青空文庫やKindleで読める、無料で面白いおすすめ小説10選

medium_4523742872
photo credit: dotpolka via photopin cc

1.ガリヴァー旅行記/ジョナサン・スウィフト

まずはあの夏目漱石が最高の小説とも称したガリヴァー旅行記。

子供向けの作品とか思っていますか?・・・とんでもない!!

読み進めていく程にどんどんと味わい深くなっていく最上の1作でございますよコレが。

2.変身/フランツ・カフカ

かのグレゴール・ザムザが虫になっちゃうフランツ・カフカの作品。

鬱な作品ではありますが、程よい短さで飽きることなく一気に読めます。名作ですな。

3.それから/夏目漱石

夏目漱石前期三部作の2作目。

友人の妻と共に生きる決意をするまでのお話。まぁ所謂不倫。

今でこそ不倫は文化なんて言われてはおりますが、この話が書かれた明治の時代では大変な行為。罪に近いものです。
そういった時代背景も踏まえて読むとされに面白さが増しますね。

4.門/夏目漱石

同じく前期三部作の3作目。

あまり1作目の「三四郎」は好きではないのですが、「それから」と特にこの「門」は漱石の作品の中も特に好きな作品。

主人公こそ違えどまるで「それから」の後日談的な、友人の妻を奪ってからの話となります。まぁ「三四郎」から読むのが無難ですが、「それから」から読もうが、「門」から読もうがあまり関係なく楽しめるでしょう。

5.こころ/夏目漱石

漱石の代表作。何やら日本では一番売れている小説だとか。

高校時代に一節を読んだ事がある方も多いでしょう。全部読めって!マジ面白いからさぁ!

6.人間失格/太宰治

ここから太宰治ゾーンに入ります。個人的に一番好きな作家です。

その中でまず紹介するのは上記で紹介した「こころ」に続いて、日本で2番目に売れていると言われるこの小説「人間失格」。

太宰の人生の終盤に書かれた作品であり、まさに太宰の人生を描いたと思われる作品。内容は終始ネガティブとなりますが、ついつい読み進めてしまう。そんな作品。

7.斜陽/太宰治

太宰の小説の中でもトップクラスの人気、知名度があるこの作品。個人的にも最高傑作の1つと言える作品です。

彼の作品は彼自身を主人公としたようなものが多いのですが、今作は貴族の女性を主人公とした小説らしい小説。

本当に昭和中期に書かれたのか!?と思う程に読みやすく、明治、昭和文学に「読みにくい」という印象を持っている方の最初の作品としてもおすすめ。

8.パンドラの匣/太宰治

個人的に上記「人間失格」「斜陽」を除けば、太宰の中期作品が大好きです。

ネガティブで救いのない作品ばかり書くイメージの太宰ですが、中期は暗い世の中を舞台に明るい救いのある物語を描きます。

その中でも好きなのがこの「パンドラの匣」。2009年には映画化もされましたねぇ。

結核療養所で自分の死に怯えながらも明るく生きる少年を描く作品。終始書簡形式という普通とは少し違う描き方ですが、本当に良い作品。

というより今思い出しましたが私の大好きな作家森見登美彦氏も、書簡形式の小説「恋文の技術」を書いていましたが、恐らくこの作品にインスピレーションを受けたのでしょう。彼太宰大好きですし。

8.正義と微笑/太宰治

そんでもってコチラも中期作品。そして個人的に太宰中期作品では一番好きな作品です。

「パンドラの匣」が書簡形式なら、こちら「正義と微笑」は日記形式。

100%ポジティブな内容とは言えませんが、太宰作品には珍しく読んだ後の感動があり後味が非常に良い作品。個人的には全ての小説の中で一番良い終わり方をしていると感じております。

10.グッド・バイ/太宰治

太宰治最後の作品にして未完の作品。途中で終わってしまったのが余りに惜しい。しかし未完だからこそここまで惹きつける力があるのかもしれませんが。

最終作であるのに、自殺する前なのにこの明るさ、このユーモア。なんなんでしょうこの人は。

尚、このグッドバイ、山崎まさよしが主演のドラマも面白かったです。結構合ってました。

漱石、太宰推しでござい!

DSC_0198
photo credit: randylane via photopin cc

ハイ!ご覧の通り夏目漱石、太宰治推しでございます!

好きなのであります!この2人大好物なのであります!

実際には谷崎潤一郎なども含めたかったのですが、この記事を書いている2014年現在ですとまだ著作権が切れていないようで含められませんでした。

著作権が切れた名作はたくさんあります。何度読んだってタダなのですから一度くらいは読んでみては如何でしょうか。

スポンサーリンク

URL :
TRACKBACK URL :

コメントはこちらへ!

*
*
* (公開されません)