メタルレビュー Dream Theaterの8th:Octavarium 98点

メタルレビュー Dream Theaterの8th:Octavarium

2005年発表、アメリカの超技巧派プログレッシブメタルバンドDream Theaterの8th。
んでもってタイトルもoctと8に関係し、曲数も8、発売日も6月の8日。っと8にこだわったアルバム。
実はもっと8に関するからくりは多い様で興味のある方はWikipediaオクタヴァリウムの項目をご確認にください。

Dream Theaterのアルバムの中では⑧を除いて短めの曲が大半を占め、いつもはポートノイ(Dr)が叩きまくり、ペトルーシ(Gt)とマイアング(Ba)が弾きまくり、ルーデス(Key)がまぁまぁ弾いちゃって、ラブリエ(Vo)が出番少なし。
というアルバムが多いのですが、この作品に関しては派手な演奏が影を潜め、ラブリエの歌も出番が多い作品。そして何より全体が美しいメロディで支配されています。

④のDream Theaterとは思えないポップさも意表を突かれるけれども、クオリティはすごく高くメロディもめちゃくちゃにキャッチー。⑤などはラウドで荒々しいにも関わらず、Dream Theater特有の計算され尽くした構成と流れが圧巻。Dream Theaterのファストナンバーの中でも最高の1曲だ。もちろんタイトルナンバーであり、唯一の長編ナンバー⑧もDream Theaterの集大成のように美しく、アルバムを聞き終えた後に素晴らしい余韻を楽しませてくれる。

個人的には全曲が名曲扱いしても良いレベルの作品で、全体で76分近くあるアルバムは何度でも通して聞く事が可能。超絶技巧は鳴りを潜めるけれど、曲の質はDream Theater随一の高さを誇り、本当に超名盤だ。

ジョン・ペトルーシ(Gt)が最高傑作と豪語するアルバムで、私自身もDream Theaterの最高傑作はコレで間違いないと思っています。

難解なプログレを愛する人には物足りないかもしれませんが、プログレッシブメタルの1つの頂点と言っても過言ではないアルバム。そう私は考えます。もちろんプログレッシブ・メタルに始めて触れる人にとっては、最もうってつけのアルバムでしょう。

曲目

1.The Root Of All Evil
2.The Answer Lies Within
3.These Walls
4.I Walk Beside You
5.Panic Attack
6.Never Enough
7.Sacrificed Sons
8.Octavarium

スポンサーリンク

URL :
TRACKBACK URL :

コメントはこちらへ!

*
*
* (公開されません)