アルバムレビューJethro Tull 4th:Aqualung(91点)

レビュー

イギリスの70年代プログレッシブロックで1番好きなバンドは?と聞かれれば考えることもなくJethro Tullと答えます。

そのJethro Tullによる1971年発表の4thアルバムがこの名作Aqualungで、Jethro Tullの最高傑作を1枚挙げるとすればこのアルバムを挙げる雑誌や専門誌も多いはず。確かにJethro Tullのアルバムの中では1番ハードロックな面が出ている1枚でもあると感じます。

Jethro Tullの音楽特製は強烈な個性とアクの強さを持つフルート&ボーカルであるイアン・アンダーソン。彼のボーカルもその激しくハードなフルートも聴けば一発でイアン・アンダーソンだと分かるアクの強さを持つ。そこのハマってしまうと私のようにプログレッシブロックバンドの中でJethro Tullが一番好きなバンドとなるのだ。

個人的には後に発表されるトラッド3部作なる3枚のアルバムのサウンドが好きなのですが、一般的にはJethro Tullの最高傑作とされるこの作品が悪いわけはありません。

確かにどの曲もアンダーソンの個性的でちょっと不気味な声とフルートの音色、そして曲はヘヴィメタルかと思う程へヴィな曲もあれば、心洗われる様な牧歌的で美しい曲と素晴らしくクオリティが高い。そしてバラエティに富んでいる。「1.Aqualung」の激しさと「4.Mother goose」の牧歌的なサウンドと比較すると、音楽的にもアンダーソンのボーカル・フルートも確かにどちらもJethro Tullなのに全く違う音楽なのだ。

あのヘヴィメタルの王様Iron Maidenをはじめとした多くのハードロック、メタルバンドに実は影響を与えているバンドで、ここ日本では認知度が低いのが本当に残念。

ちょっとアクは強いけれど、このサウンドにハマると最高にハマります。音楽はとっかかり辛いけれどメロディの1つ1つはとても上質なので、日本人にもかなり合うのではと思うのだけれど。

このAqualung、特にどの曲が飛びぬけているということはないけれど通してじっくり長く付き合っていきたいアルバム。Jethro Tullを初めて聞くならもってこいなアルバムだ。

曲目

1.Aqualung
2.Cross-eyed Mary
3.Cheap Day return
4.Mother goose
5.Wond’ring aloud
6.Up to me
7.My God
8.Hymn 43
9.Slipstream
10.Locomotive breath
11.Wind Up

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