At The Gates 4th:Slaughter of the Soulのアルバムレビュー
1995年発表のメロディックデスメタルの礎を気付いたアルバム。
この後に特に北欧でメロディックデスメタルは普及していき、アメリカのニュー・ウェイヴ・オブ・アメリカン・ヘヴィメタルを作ったスタートとなるアルバムだと私は考えている。
まだメロディックデスメタルというジャンル自体ができていない時に、デスラッシュ気味の音楽に北欧的なメロディを付け加えたこの作品は本当に素晴らしいの一言。
メンバーもこの後ザ・ホーンテッド(THE HAUNTED)という最高のバンドを作り上げるThe Hauntedのビューラー兄弟がツインギター、デスメタル界でも屈指のテクニシャンでThe HauntedやCradle Of Filthでも活躍したエイドリアン・アーランドソン(Arch Enemyのドラム、ダニエル・アーランドソンは実弟)がドラムなどその後を考えるとオールスターと言っても良い布陣だ名を連ねる。
曲は程よくメロディックでありながらもスラッシュメタル的な気持ちの良いリフが心地よい。それに北欧らしい冷たさを随所に感じることができる。メロディックデスメタルが好きならば絶対に聴いておきたい名作だ。
多分この作品がなければ2005年とかそれくらいに始まったアメリカのNWOAHMブームもなかったんだとやはり思う。ってくらい歴史的にも重要作品。チルドレン・オブ・ボドムとかを初めとした(私は好きだけど)、メロディックデスメタルでもメロディ部分やり過ぎだよなというメロデスバンドがダメだ!といった骨太なデスメタルファンでも「At The GatesのSlaughter of the Soulまでなら許す」と言うんじゃないかと思ってしまう。そんな最高の1枚だ。
曲目
1.Blinded by Fear
2.Slaughter of the Soul
3.Cold
4.Under a Serpent Sun
5.Into the Dead Sky
6.Suicide Nation
7.World of Lies
8.Unto Others
9.Nausea
10.Need
11.The Flames of the End
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