Nightwish|5th:Onceのアルバム・レビュー
世界を代表するフィンランドのシンフォニックメタルバンドNightwishの2004年発表の5th。
日本での人気が大したことなく逆のヨーロッパでは物凄い人気のあるバンドで、実際に今作のライブツアーではブラジルのAngraと世界をまわったがヨーロッパではNightwishがメインのツアーであったが、日本ではNightwishが前座でメインはAngraだった。このライブは私自身見に行ったがめちゃくちゃ楽しいライブだったし、AngraとNightwishが両方見れる本当に贅沢なライブだった。
Nightwish最大の特徴であった初代女性ソプラノボーカル:ターヤ・トゥルネン最後のアルバムであり、個人的にはその後2017年までにNightwishはボーカルを変えていくつかのアルバムをリリースしているが、このOnceが最も完成度の高いアルバムだと感じている。
Nightwishの音楽はキーボード:ツォーマス・ホロパイネンが作り上げるファンタジー映画サントラの様な神秘的で大掛かりで劇的な音楽に、美しいソプラノ歌手であるターヤ・トゥルネン、ブルータルとブルータルでパワーを感じながら魅力の声質のマルコ・ヒエタラのボーカルが絡み合う音楽性が最高だ。まさにこの両名のボーカルは美女と野獣といった印象。
今作はターヤ・トゥルネンとバンド側の仲がすでに良好でない状況であった事もあってか、マルコ・ヒエタラのボーカルの度合いも増えている。個人的にマルコはマルコがボーカルのバンドを作ってほしいくらいに好きなボーカルだ。まぁ本業はベースなのだが。特に2.Wish I Had an Angelや4.Planet Hellなどマルコの野太くカッコイイボーカルが楽しめる。
上記の通り完成度の高さはNightwish史上最高。全くスキがないしダレる所もなし。Nightwishを聞いてみたい人はまず今作から入るのがおすすめ。適度に緊張感が続き、女性、男性それぞれのボーカルもめちゃくちゃ上手くい、さらに音楽は極上で素晴らしいシンフォニックメタルという名作だ。エンプ・ヴオリネンのギターリフもメロディックでありながら、とてもヘヴィで心地が良い。
デビュー当時はゴシックメタルと言われたNightwishだが、今作を聴けば彼らは世界を代表するシンフォニックメタルであることが一発でわかるでしょう。
曲目
1.Dark Chest of Wonders
2.Wish I Had an Angel
3.Nemo
4.Planet Hell
5.Creek Mary’s Blood
6.The Siren
7.Dead Gardens
8.Romanticide
9.Ghost Love Score
10.Kuolema Tekee Taiteilijan
11.Higher Than Hope
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