【Sonata Arctica】1st：Ecliptica（91点）

曲目

1.Blank File
2.My Land
3.8th Commandment
4.Replica
5.Kingdom for a Heart
6.FullMoon
7.Letter to Dana
8.UnOpened
9.Picturing the Past
10.Destruction Preventer
11.Mary-Lou

レビュー

1999年にリリースされた、当時はメロディックスピードメタル全盛期に特に日本ファンの度肝を抜いたSonata Arcticaの1stアルバム。その叙情的なメロディの洪水や疾走感からか、これを最高傑作という方も多い。

全体的に北欧らしい哀愁のあるメロディを随所に散りばめながら、スピード溢れる曲が占めるかたちでバラードナンバーは④⑦⑪くらいで他は疾走感が気持よく駆け抜けるアルバム。①⑧などメロディックスピードメタルの名曲でしょう。

特に⑧は個人的にSonata Arcticaでも1位、2位を争う屈指の名曲で、スタートから終わりまで無駄な箇所が一切ない超名曲。

今後のアルバムでは徐々にファストチューンからミッドテンポ、バラードへとシフトしていくSonata Arcticaですが、ファンのイメージはまだまだこの初期Sonata Arcticaだと思っているはず。特に日本では。

アルバムをリリースする毎に改善されていくけれど、唯一の難点はボーカル：トニー・カッコのハイトーンが少し不安定な部分かな。しかし判定とは言えどこの時代にリリースされまくったメロディックスピードメタルバンドのボーカルにはトニーよりも不安定なボーカルばかりで、彼らは売れてしまったが故にトニーのボーカルにはスポットが強く浴びてしまっただけなような気もします。

このあと徐々に安定度も増し、繊細で独特の声質のハイトーンを発揮してくれるトニーはかなり好きなボーカルの1人です。

特にこのファーストアルバムでもトニーのボーカルは哀愁溢れるメロディックスピードメタルにぴったりだし、大幅なマイナス点にはならないでしょう。

日本人でメロディックスピードメタルが好きなメタルファンで嫌いな人はまずいない傑作アルバム。