なぜなぜ分析における欠点とその対策について

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photo credit: Ksayer1 via photopin cc

こんにちは柬理(かんり)@keikanriです。

なぜなぜ分析という問題解決の手法をご存じでしょうか?

問題を引き起こした要因に対して「なぜ?なぜ?」を繰り返す事で、深層原因を炙り出すという手法で、トヨタなどでも活用されている手法です。

私も会社員時代はシステム運用業務を担当しており、システム障害が発生した場合にはなぜを何回も繰り返し、問題を炙り出しその問題に対して再発防止策を検討するという事を幾度となく行っておりました。

しかし、このなぜなぜ分析を何度も何度も行って、出来上がった再発防止の対応を実行する活動を何年も行っている内に、自分の中で少しずつ違和感がありました。

その違和感がコレだ!!っと自分の中でわかったのは田中裕輔氏の著書「インパクト志向」を読んだ時でした。そこでなぜなぜ分析における欠点と対策について簡単に触れていました。

今回はその欠点と対策についてご紹介したいと思います。

<個人的に感じるなぜなぜ分析の欠点>

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photo credit: Lawrence Whittemore via photopin cc

なぜなぜ分析における欠点は個人的に以下2点だと感じています。

1.なぜなぜ分析によってできた再発防止策が、
  現場から見て本当に再発防止に効果があるのかわからない
2.深層原因はほぼ組織に根付いたもので、いち社員では対応が難しい再発防止策になってしまう

なぜなぜ分析とは上記でも書いていますが、何度もなぜを繰り返す事で深層原因を炙り出します。
その炙り出す原因はもちろん対策を行えば、二度と同様な事象が発生しない再発防止になるのかもしれません。

しかし私も過去そうでしたが、いち社員から見るとあまりに深層原因が深く埋もれてしまっている為、その対応策を行えば本当に再発防止につながるのかどうかが定かでないのです。

又、深層原因というものは基本組織に深く根付いたものが多く中々に対応が難しい、対応に長期化する様なものがほとんどです。その為いち社員がどれだけエネルギーを費やしても中々完了する事が難しいのです。

エネルギーは使う再発防止に意味があるかも分からないはで、全くモチベーションも上がらないのです。結果再発防止はどんどん後に後にスケジュールが延びていくのは当然の結果だと思います。

だって効果もなさそうで面倒くさそうだったら誰でもやらないですよね?

<なぜなぜ分析の欠点に対する対策>

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photo credit: Jeff Kubina via photopin cc

ではなぜなぜ分析はどうすれば良いのでしょうか?

田中裕輔氏の著書「インパクト志向」ではこうあります。

1回のなぜでその原因を考えて、その対策を打つ。

いち現場の担当者として経験のある私も、この考えにはすごく賛成です。
原因に対する1回のなぜで深層原因を考える事で現場の担当者としても、原因と結果の関係が直感的にわかり再発防止策に対して実施する意味を感じる事ができると思います。

そして1回のなぜで考えた再発防止策は組織に根付く問題ではなく、担当者で対応できる問題の可能性も高いでしょう。

なぜなぜ分析には経験上2時間近くの多大な時間を要します。それでいて実行されない、実行しにくい、担当者のやる気がおきない再発防止では全くもって意味がありません。

是非1回のなぜ問題を解決するスピードとモチベーションを重視した問題解決を私はおすすめします。

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