何この太宰っぽい文章www【書評】「入間失格」by犬宰 治

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photo credit: randylane via photopin cc

太宰治が好きすぎて1人夜行バスに乗り込み、青森は五所川原にある金木駅にある太宰治記念館「斜陽館」まで足を運んだ事のある私。

そんな私がKindleストアで小説ランキングを上からザザーッと見ていたら、「入間失格」なる作品が。

「うげっ!!なんだこの狙ったかの様な作品は!!」

っと辟易したのですが、作者は「犬宰 治」。商品説明を見れば「恥の多い生涯を送ってきました。」っと書いてある始末。250円、いいでしょう。

即刻ポチって読んだ次第であります。

太宰好きはシャレ程度に読んでおいて損なし

内容は建築系の会社に勤める主人公である。主人公は毎日上司であるMに罵倒され精神的に参っています。そんな時初恋の人に似た中学生千代に恋をしてしまう話です。読み進めていくとどんどんと重い内容になってきます。

しかしながらコレが明らかに太宰を意識した様な文章で書かれており、面白くそして読みやすいのです。所々に「いやコレはないわwww」っというラノベちっくな展開がありますが、ご愛嬌。

30分もあれば読み終わってしまう短いお話ではありますが、中々に楽しませてもらえる作品。

太宰作品との違いは明確で詳細な性的な表現がある事でしょうか。しかし、村上春樹だってそんな表現たくさんあります。村上春樹が大丈夫なら全然OKでしょう。

太宰好きはシャレ程度に読んでおいて損なしです。是非読んでみてくださいな!

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トメント と トラックバック

  • Comments ( 4 )
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  1. こんにちは。
    「入間失格」の作者、犬宰治こと月狂四郎と申します。
    ブログで「入間失格」を紹介していただき、ありがとうございます。私が独自にやっているブログでリンクを貼らせていただきました。

    http://artofdestruction.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

    どうもトラックバックの使い方がよく分からず、一方的な使用になってしまったようなのでコメントにて御礼申し上げます。
    作品を褒めていただいて、とても嬉しかったです。時給換算をすると悲しくなるこのサイドビジネスも報われたというものです(笑)。
    今後ともよろしくお願いします。

    追伸
    プロフィールを拝見しましたが、私も2012年のラウドパークに行きました。
    Children of BodomやDIR EN GREY、SLAYERを心行くまで楽しんで帰ったのは良い思い出です。

    • こんにちは。柬理(keikanri)と申します。

      こちらこそありがとうございます。個人的に太宰が好きな事もあり、
      その独特な文体面白く、楽しませて頂きました。

      少しでも月狂さんの創作活動に費やされた時給が増えればと願う次第でございます(笑)

      こちらこそ今後共よろしくお願いします。

      メタルファンでしたか!そちらの方もよろしくお願い致します!

  2. お疲れ様です。

    先日は「入間失格」を取り上げていただきありがとうございました。
    続編の「入間失格第弐篇 雨とカーネーション」を週始めに発売いたしました。

    今作はたまたま週末に開催されます、きんどるどうでしょうの「風立ちぬ杯」(無料配布の数字を競う大会です)に参加する事になり、金曜の夕方頃から二日間に渡って無料配布されます。

    前回宣伝をしていただきましたから、今回はぜひ無料で手に入れていただこうと思います。
    ちなみに、今回はあんまり太宰関係ないと思います。
    嫌な女……嫌な女の話です(笑)。

    • こんにちは。

      ご連絡ありがとうございます。嬉しいです!

      9月6日の夕方頃ですね!わかりました!早速読ませていただきます!

      太宰関係なくても楽しみです。

      嫌な女の話w。いいですね。大好きそうなお話です。
      楽しみにしています!

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