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こんにちは柬理(かんり)@keikanriです。
世界の共通語とは何か?
えぇもちろん英語でしょう。世界で何億人、何十億にといった人が話す言語で世界中の人とコミュニケーションを取る為に重要なツールであると言えます。
「いやいや世界で一番の共通語は英語でなくて「科学」だよ!!」
と言ったらどうでしょうか?頭おかしいでしょうか。
何ってんだコイツ!?って感じでしょうかね。
しかしながら私は小飼弾さん(@dankogai)の著書「「中卒」でもわかる科学入門」を読んだ時に確かに一理あるなといった考えに及びました。
それと同時に科学を学ぶ重要性と、科学に興味がなかったちょっとした恐怖感も覚えます。
さて、それはどういった内容でしょうか。
<科学は世界の共通語>
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科学といっても範囲は多岐に渡りますが、「「中卒」でもわかる科学入門」で教えてくれる事は何もお前科学者になれよ的な事を言っている訳ではありません。
足す(+)、引く(-)、掛ける(×)、割る(÷)といった小学校で習うレベルの計算の理解と、単位の理解をする事の大切さを説いています。
ここで言う計算の理解とは「なんとなく計算ができる」という意味ではなく、なぜそうなるのかといった実質的な理解を指します。
又、単位を理解する事はなぜ必要なのでしょうか。
それは上記でも書いた様に共通的なコミュニケーションを行う為といえます。様々な単位を知っている事、いや知っていなくとも調べる事で四則演算を用いて計算できなければ、コミュニケーションにおいて理解せぬままの取引や仕事のやり取りを行う事になり、損をする、詐欺にあうといった事態になるやもしれません。
又、著者小飼弾さん曰く、現在の数ある処理しきれない情報の中には計算すれば明らかにおかしい情報がいくつも紛れ込んでいると言います。
それは3.11以降の数多くの科学者の言葉を見ても明らかでしょう。
こういった誤り、間違いは簡単な四則演算ができればそのおかしさを導き出す事も可能であると言います。恐らくこれからWebの情報量はさらに急激に広がり、人間に与えられる情報量はもっともっと多くなってくる事が予想されます。
そういった情報に押しつぶされる事なく、生きていくために基本的な科学の理解は必須であると言えるのかもしれません。
<知識欲描き立てられるコラム>
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この「「中卒」でもわかる科学入門」を読んでいて章の間に挟まれるコラムは非常に面白かったです。
著者小飼さんによる考えが中心となっているのですが、
・アインシュタインとニュートンはどっちが偉い?
・原発はすべてオワコンなのか?
・重要な役職にはたっぷりと報酬を
といったたくさんのコラムは息抜きにも、1つの雑学としても、数ある考えの1つとして非常に興味深いものでした。
何が面白いのかというと小飼さんの意見はよく見るような意見とは明らかに異なっているし、良くある意見については一歩踏み込んで解説してくれます。又、それについてキチンとした説明があるので読み終わった後にちゃんと腑に落ちるのです。
これは1日何万文字と読む小飼さんだからこその広い目で見る意見だからだと感じています。
<全ての理解はできなかったけど確実に科学に興味は湧く>
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私の最終学歴は専門学校ですが、この「「中卒」でもわかる科学入門」の全てを100%理解できてはいません。
中に出てくるニュートリノや相対性理論といった難解な概念をキチンと理解する事はできていませんし、今後もそういった概念を理解する予定もございません。
しかしながらこの本にある通り中学校までの知識(四則演算しかり単位しかし)があれば、書いてある事、何を言いたいのかといった根幹の部分は理解可能だし、それはすごく面白いものです。(っというよりもこの本では相対性理論はこう!なんて説明はなく、あくまで内容の例として使っているだけです)
この本を読んだ後に私は本屋でウォルター ルーウィン氏の著書「これが物理学だ! 」という本を購入しましが、恐らくこの「「中卒」でもわかる科学入門」を読んでいなければ、手にとる事もなければ購入する事もなかったと思っています。
是非もう一度大変面白く、世界共通のコミュニケーションツールにもなりうる科学に興味を持ってみては如何でしょうか。
尚、以下Amazonのページに著者小飼弾さんによる「「中卒」でもわかる科学入門」の紹介動画がありますので、購入前に見てみる事を併せておすすめします。
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