本を読む事で自分を救う仕組みを作る-Dan Kogai「本を読んだら、自分を読め」

2013-03-01 21.25.382

読書術なんか不要です。偉い人にはそれがわからんのです。

この文章を読んだ時私はこの本に一気に引き込まれました。

それは去年2012年から自分自身もこのブログという世界に手を出してそれまで恥ずかしながら全く知らなかったのですが、ブログを始めてからはちょくちょくチェックさせて頂いているブログ:404 Blog Not Foundの管理人Dan Kogai(@dankogai)さんの本「本を読んだら、自分を読め」を読んだ時です。

Danさんのブログの主なコンテンツはいくつかはあるにせよ確実に主軸は書評。私自身もたまに書評をチェックしていて「いや普通の人とは明らかに書評の書き方がが違うな。めちゃおもれーな」なんて思いながら読んでいました。

自分のブログのコンテンツの1つとしても書評は書いていてその難しさは痛感していましたし、また、書いていくうちにいつしか書評を書きやすそうな本ばかりを読むといった全く持って不可思議な状態にも私は陥りました。その件については以下のエントリーに纏めています。

とある書評ブロガーの憂鬱|Keikanri

そんな事もあって私にとって初めてのDanさんの本でもある「本を読んだら、自分を読め」を書店で見つけ貪る様に読みました。上記エントリーで自分の想いを纏めるは纏めたけれどもまだなんかしっくりときていなかった私。そんな私に半端じゃない読書欲を甦らせてくれた本がこちらです。

<読書術など不要。とにかく読んで読んで読みまくる>

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photo credit: ★ jox via photopin cc

上記にもある通り、「読書術なんか不要です。偉い人にはそれがわからんのです。」っというファーストガンダムのジオングについて語るジオン兵の有名なセリフをオマージュした痛烈な表現がこの本の中にあります。

最近よく読書術系の本をよく書店で見かけます。読書ノートや線の弾き方やドッグイヤーのやり方などだと思うのですが、私の性格上そういった方法の読書は絶対長続きしないし、恐らく楽しくないと直感的に感じています。いやもちろんそのやり方に意味を体感している方や楽しさを感じる方はその方法が良いのだとも思います。読書術自身を否定している訳ではありません。

私にとっては読みたい本を自由気ままに読めばそれでいいのです。この本にもありますが、読み終わって本を閉じて内容を覚えていなければ自分が悪いのではなく、その本が悪いんです。

わざわざ1000円~2000円くらい払って本を買っている訳ですし、自分主観で読書を楽しむという事が大事です。

とにかく好きに本を読んで読んで読みまくれば良いと思う所存!!

<本は自分を救ってはくれない・・・が!!>

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photo credit: Leshaines123 via photopin cc

本を読んだら何か問題点が解決するかというとそれだけでは解決しません。私自身にも経験があります。何か大きな問題、仕事や恋愛やお金やその他もろもろ。何か問題が起きた時に藁をもすがる想いで本屋にいって自己啓発本やその関連の専門書に手を出すといった事に。

しかし、それだけでは、本を買っただけでは自分を救ってはくれません。その本一冊読んで自分が救えるかどうかも分かりません。

筆者であるDanさんは中学校にも途中から行かずたくさんの本を読んで読み込んで、自分で自分を救った経験を持っているからこそ説得性があります。

その本で自分を救う為の仕組みとははどんな方法でしょうか?

<本については浮気を繰り返すのが紳士な付き合いってもんよ>

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photo credit: Matthew Fang via photopin cc

本によって自分を救う仕組みを構築するには、本を自分の血肉としていく必要があります。私の造語になりますが、読書筋を鍛えていくのです。

その為に同じような本ばかり読んでいて良いでしょうか?やはりダメでしょう。同じような本ばかり読んでいてはその思考にこり固まってしまうし何より私の経験上読書がつまらなくなってしまう。

本についてはどんどん浮気すればいい。っとこの本でDanさんが言っていますが、まさにその通りだと感じます。

上記の通り一時期私は書評を書きやすいという事で自己啓発系の本や「何々の為のxつの方法」みたいなタイトルの本ばかりを読んでいた経験があります。しかしコレはつまらない。読書がどんどん憂鬱になってきました。

物語を読んで、SFを読んで自分の創造性を膨らませる事だって自分を救う仕組みの歯車となります。優れた伝記を読んでその人がどう問題に向かっていくのかを学ぶ事も自分を救う仕組みの歯車となります。税金関係の本を読む事で国に払い過ぎない知識を得る事ができこれもまた自分を救う仕組みの歯車となります。

この1つ1つの歯車は様々に絡み合って自分を救う仕組みとなっていくのです。・・・・っとこんなエラそうな事を書きますが私自身も今たくさんの本を読んで1つ1つ歯車を新しく設置したり、古くなった歯車を磨いている所です。

<とりあえず読むと読書欲がハンパなく上がる本>

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photo credit: JosephGilbert.org via photopin cc

私が読んで感じた点は上記の通りです。
でもこの本の一番すごい所はなんといっても読書欲がめちゃくちゃ上がるという事です。なんか早く活字を読みたくてしょうがなくなるんです。

事実この本を読んだ私が帰りに書店に寄り10000円程本を買いまくってきて、今現在読み貪っております。

っという事でこの本の一番の効果は、「読み終わると本が読みたくなる。本を読んで自分を救う仕組みを作る潤滑油」っといった感じですね。

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