photo credit: Ed Yourdon via photopin cc
現在チップ・ハース、ダン・ハースのハース兄弟による「スイッチ!」という本を読んでいるのですが、その中の1つの事例で、思わず
( ゚д゚)ハッ!
となるような事があったので、まだ読み終わってないのですが書評的な記事を書きます。
内容はというと
自分に対する評価は他人からしっかり聞いた方が良い。他人の言う事はしっかり聞いた方が良い。
という事です。もちろん棋士である羽生善治氏が、私の中での超絶名著「決断力」で
直感の大方は正しい
と書いている通り、自分のやりたい事や進むべき所、自身の持っている部分に関しては自分の直感を信じるべきでしょう。
が、客観的に見た他人からの評価の方が、自分が考えている自分よりも正しいという実験結果があります。
普段人の話しを聞かなすぎて友人から
「人類史上最も人の話を聞かない男」
と評された私ですが、もうこれからは自分に対する評価はもっと真摯に聞こうと思いました。本当です。いや本当なんです!!・・いや!!本当ですって!
あなたがもっと他人の話を聞くべきたった1つの理由・・・それは「肯定的幻想」だ!
photo credit: modenadude via photopin cc
肯定的幻想
というものがあります。この肯定的幻想を作らせたら人間の脳の右に出るものはおりません。
肯定的幻想とは自分は平均よりも優れている。と自分を高く評価する事なのです。
1つものすごく面白い実験があります。
例えばあなたが今まで全く出会った事のない人間がいる部屋に入り、その部屋にある新聞を手にとり書かれている天気予報を読み上げます。
「明日の東京の天気は最高気温30度まで上がり、深夜にかけて20度まで下がる見込みです。」
あなたは90秒ほど天気予報を読み上げ、その部屋から立ち去ります。
その後その他人からあなたのIQを予想してもらいます。そしてあなた自身にも同じくIQを予想してもらいます。どちらが本当のIQに近い数値を予想できるでしょうか。
いやぁ馬鹿馬鹿しい問題です。
あなたは自分に関する情報がいくらでもあります。小中高校のテスト結果、過去の多くのひらめき、朝礼でのスピーチが大賞。書道でも金賞。などなど。
しかし驚くべき事にIQの予想はその赤の他人の方が正しいのです。90秒しゃべっている姿しか見ていないのに!!
ドイツの心理学者ペーター・ボルケナウとアネッテ・リーブラーによれば、他人によるIQ予想は自分の予想よりも、約66%も正しいというのです。
肯定的幻想は至る所に存在する・・・
この肯定的幻想は至る所に存在します。
自分は他人よりも運転がうまい。
自分のコミュニケーション能力はこの会社でもトップクラスだ。
自分はこの分野では天才だ。
俺は天才だぁ(アミバ)
などなど数えきれません。
ちなみに肯定的幻想によって、人は自分だけは気をつけなくても食中毒にならない、インフルエンザにならないとも考えているようです。私にも思い返す所があります。だって私絶対インフルエンザにならないと自分でやっぱり思っていますもの。
この肯定的幻想は人間ならばあるのが普通です。
が!だからこそ!
他人からの自分への評価というものはきちんと聞いてみる事が大切なのではないでしょうか?
聞いてみると、この肯定的幻想によって考えている自分とは全くかけ離れた自分への評価もあることでしょう。しかし、それは客観的に自分の事を見た他人による評価であって、結構正しいはずなのです。
あなたも肯定的幻想にはピクリと思い返す所あるのではないでしょうか?
思い返す所があれば、昨日よりももう少し自分に対する他人の話に耳を傾けてみては如何でしょうか?
コメントはこちらへ!