「有頂天家族 二代目の帰朝」は前作を読んでから読むベシ!

有頂天家族

森見登美彦とは私Keikanriが最も愛する小説家の1人です。

独特すぎる妙ちきりんな文章にも関わらず、最上に読みやすく、いつもクスリとさせられるその文章は読んでいるだけで楽しくなります。

デビュー当初は新作をこれでもかというスピードで出し続けておりましたが、最近は落ち着いて、とうよりも富樫レベルの筆の遅さとなり、ファンはその出る出るという新作をいつだいつだと待ち続けるのです。私はHUNTERXHUNTERと、エヴァの劇場版と、よつばとと森見登美彦だけはもう実際に発売が決まるまでは歓喜しないように決めております。

そんな森見登美彦の久々の新作「有頂天家族 二代目の帰朝」2015年の2月25日に発売されました。私は発売前日何気なく本屋に寄ったらもう平積みされていて音速のスピードでゲットしたのですが、これがまた楽しい毛玉の物語でした。

森見作品としては恐らく初となる続きもの。彼の作品は様々な作品が色んな箇所で繋がっており、読めば読むほどに他作品のキャラや設定の出現にニヤリとさせられるのですが、今回はもう思いっきり続きものなのではっきり言って前作「有頂天家族」を読んでないと5割も楽しめないのではないかと思ってしまうのです。

全3作の2作目。今の内に1作目と2作目を読んでおくベシ!

実際に言えば夜は短し歩けよ乙女聖なる怠け者の冒険あたりも読んでおくと、さらにニヤリとさせられる事請け合いですが、少なくとも前作「有頂天家族」を読んでおかないとダメ。ダメ絶対。

前作「有頂天家族」で活躍したキャラクターはほぼ全員普通に出てきますし、何より前作から物語自体も思いっきり続いております。はっきり言って前作読まずに読み進めると、過去の話になった瞬間意味分からなくなってしまうのです。

今では文庫本も発売しているのでかなり気軽によ読む事もできますし、えー面倒くさいって人はアニメが原作にびっくりする程忠実に再現されているので、それを見るのも良いでしょう。私はアニメも見たことで最早この「有頂天家族 二代目の帰朝」を読んでいても、完全にアニメ版の声で脳内再現されておりました。

この有頂天家族は最初から3部作になる事が公言されています。新作「有頂天家族 二代目の帰朝」の巻末にも最終作のあらすじが予告されています。

なので最後の3作目が発売されるまでに(多分日の目を見るまでに結構時間がかかるから)、ゆるりと読み進めては如何でしょうか。

今回は個人的には最終章まで前作の方が面白いなぁと思っていたのですが、最終章のどんちゃんな展開が中々に面白く、やはり森見登美彦面白し!と思った作品でした。

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