今年になって友人の影響もあって推理小説をよく読むようになりました。
もともと小説を読むのは趣味だったのですが、推理小説はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズしか読んだ事がなくて、これが最上だと思っていました。いや今でも思っていますが。
そして今回読んだのがアメリカの巨匠エラリー・クイーンの最初の作品でる「ローマ帽子の謎」。国名シリーズの1作目とも知られている作品です。
作者と同じ名前であるエラリー・クイーンがデビュー登場した作品というわけですね。
名作と謳われる作品ですが、やはり面白かった。あらすじと書評を以下に書きます。
「ローマ帽子の謎」keikanri的まとめあらすじ
photo credit: Oleg Mirabo via photopin cc
あらすじをだだーっと書くと
場所はニューヨークにあるローマ劇場。そこで「ピストル騒動」という劇を上映中にモンティ・フィールドという裏で悪事を色々と働いていた評判の悪い弁護士が殺される。
現場に居合わせていた警察官ドイルはすぐに劇場を完全に閉鎖し、リチャード・クイーン警視と、その息子エラリー・クイーンを呼ぶ。
殺されたフィールドは盛服であるにも関わらず、その現場からは帽子(シルクハット)が消えていた。第1幕の休憩中にフィールドが帽子をしていた事を見ている人間もいる。
帽子はなぜ消えたのか。そしてフィールドを殺した犯人は誰か。
という感じですね。コナン・ザ・ネクスト・ヒーント。ってなったら確実に
帽子(シルクハット)
となるわけですねハイ。
「ローマ帽子の謎」のkeikarni的感想
photo credit: Celeste via photopin cc
読んでいくと王道の推理小説という感じで、序盤に犯人が殺されてそこから数多くの証人の発言を元に主人公達が推理を行なっていく。推理モノです。
そして全てのヒントが出揃った所で、どどーん!っと犯人を捕まえるという手法です。
個人的に面白いな、と感じたのは全てのヒントが出揃ったタイミングで読み手に対して、
「どうだい?犯人はわかったかい?」
というような問いかけが書かれている所。もちろん私には犯人は全くわからなかったけれど、こういった風にいきなり問いかけが行われるのは面白いなぁと。
450ページ程もある中々に長編ながら、中だるみする事なく帽子の謎はどんどんと増えていき、そこにたどり着くまでのワクワク感は最後まで続いた良い作品でした。
コメントはこちらへ!