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あなたがもしも森見登美彦氏のファンである。もしくは1冊でも登美彦氏の本を読んだ事がある。その場合、あの愉快極まりない、もしくは少し妖気的な、そんな京都の世界に足を踏み入れたいと思った事はないでしょうか(あ、ペンギン・ハイウェイだけは京都じゃなかった)。
下鴨神社
下鴨幽水荘
京都大学
鴨川デルタ
先斗町
と、小説で面白おかしく、時に恐ろしく描かれる魅力的な京都に私は中学校3年のはじめ、14歳の時にしか行った事がないのです。いや、違うな28歳になってからも一度夜行バスを降りて京都駅の周りをゆらゆらと歩いたのだが、それは滋賀県に向かう為の中間地点であり、そのまま京都を楽しむ事なく京都駅から滋賀県に、彦根に向かったのでありました。
今回「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」がやっと2014年の6月にやっと文庫本となったので、手にとってみたのです。
森見登美彦を読んで京都に興味を持ったなら是非読んでほしい
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登美彦氏の小説はとにかく面白い。
基本彼の手と頭によって生み出される小説の全ては私は読んだはずです。もし隠された小説があるのなら今すぐココに持ってきてほしいですし、というよりもとりあえず早く新作を出してください登美彦氏。
彼の文章は私を含めた読者を虜にするのですが、特に印象に残るのは舞台である京都のワクワクする描写です。
はっきり言って京都になぜ私がここまで興味がるあるのかといえば、完全に登美彦氏のせいなのですね。
そして彼が描く多くの小説の舞台をまるっと纏めて、ガイドブック的な本にしたのが「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」なのです。そしてこの本が上記の通り文庫本化してほぼワンコインで購入できるとイカした事になったのです。
聖地巡礼?京都観光本としても使えると思う
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京都のガイドブックと捉えてしまうと少し内容の薄い本になってしまうかもしれません。
まず金閣寺や銀閣寺、清水寺といった有名スポットは紹介されておりません。なぜかってそれは森見登美彦氏の小説の舞台として登場しないから。
もっともっと京都の生活に密着したというか、街に密着したというか、そんな京都のガイドブックです。初めて京都に行くことになる修学旅行の学生がこの本で旅行するのはダメでしょう。金閣寺行け。清水寺行けって話です。
しかし、登美彦氏好きでこのガイドブック片手に京都の町を歩き回れば、ニヤニヤする事必死でしょう。「あれが下鴨神社か、下鴨納涼古本まつりはいつやってんのじゃいw」とね。えぇおそらく私はそんな感じです。
私もちょうど来年友人が滋賀から京都に引っ越すという事なので、この本持って京都の街を練り歩こうかと考えております。
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