レビュー
1990年発表のドイツはGamma Ray(ガンマレイ)の1stアルバム。
メロディックスピードメタルの礎を築いたHelloweenを脱退したカイ・ハンセンが元Tyran Paceのラルフ・シーパースと組んだバンドこそがこのGamma Rayです。
何と言ってもこのHeading for tomorrow。ジャケがダサい!これでもかって程にダサい!サングラスデカい!青!!もう一度言いますがジャケットがくっそダサい!
しかし困ったことに内容はHelloweenサウンドを作り上げたカイらしくキャッチーかつメロディックで大変素晴らしい。
まぁカイ・ハンセンがいるから当たりまえではあるけれど、これがジャーマン・メタルのお手本の様な素晴らしいアルバム。
一発でカイ・ハンセンと分かる様なジャーマンサウンドに乗る、強力なハイトーンを武器とするシーパースの歌唱も素晴らしい!!
「1.Welcome」から雄大に始まり続く2.Lust for Lifeは最高のオープニングナンバーだし、3.Heaven Can Waitのようにポップなメタルの名曲はカイ・ハンセンは本当に得意だなと感じる。そしてGamma Ray屈指のバラード「6.The Silence」は劇的なクサメロが詰まった名曲でこれも最高だ!
ラルフ・シーパーズは3rdまでGamma Rayで活躍しその後脱退します。ラルフ・シーパーズ在籍時のGamma Rayでは、最も楽しさやその時の勢いが伝わってくるアルバムで確実に1番優れた作品だと私は思います。細いと言われるカイ・ハンセンのボーカルも好きですし、決して下手とは思いませんがラルフ・シーパーズのように上手い専属のボーカルがいてもいいなと感じさせてくれるアルバム。
ジャケットのダサさに騙されることなく、ヘヴィメタル好きは一度聞いてみてほしい。
曲目
1.Welcome
2.Lust for Life
3.Heaven Can Wait
4.Space Eater
5.Money
6.The Silence
7.Hold Your Ground
8.Free Time
9.Heading for Tomorrow
10.Look at Yourself(Uriah Heep cover)
コメントはこちらへ!