ベルリンで見るワールドカップが思った以上に楽しい


2018年からベルリンに来ております。

正直ベルリンに何をしに来たのかと問われれば、回答に困ってしまうくらいに何もないです。強いて言えば友人が行くので一緒に移住したという感じです。

しかしドイツは私の好きなメタル・ハードロック音楽が盛んだったり、自炊すれば生活費はとても安いし、チーズやお肉やお酒も美味しい、ヨーロッパの中でも治安が比較的良いなど中々住みやすい街です。

そして行く前から楽しみだったことの1つに、ワールドカップをドイツで見る。という楽しみがありました。私はサッカーはプレイしないのですが、見るのは大好きです。

一番サッカーが好きだったのは高校生の頃で、シーズンが始まる前に移籍情報をまとめた雑誌を買ってWOWOWやスカパーで熱狂していました。一番好きな選手はジダン。ジダンが今までの地球上に存在する選手の中で、一番テクニックがあると思っています。彼のドキュメンタリーも見たし、たまにジダンのプレイ集をYoutubeで見てニヤニヤしています。なので15歳からレアル・マドリードが一番好きです。ユベントスではありません。

一緒にドイツに来た友人からは、にわかかと思ったが意外と本当にサッカーに詳しい男として認知されるようになりました。本当にありがとうございます。

国民全員がサッカー好きなんじゃないの?ってくらい老若男女サッカーを見る

ドイツに来て強く感じるのですが、ドイツ人は本当にサッカー大好きです。一時期泊まった家のホストの「おじいちゃんもチャンピオンズリーグ今日あるよね?」と聞いたら、「あぁ!そうだ!私も見るぞ!私はバイエルン・ミュンヘンよりドルトムントのファンだけどね!」と笑顔で教えてくれました。

そして街を歩けばスーパーマーケット、銀行、デパート、様々な場所で、ドイツ代表の選手やバイエルン・ミュンヘンの選手が広告塔になっています。なんと調べてみるとあのミネイロンの惨劇とも言われる2014年のブラジル・ワールドカップで、ドイツがブラジルを7−1で倒した試合は、視聴率87.8%と嘘だろおいという数字を叩き出しています。

それくらいにドイツ人はサッカーが好きなのです。

どこでも集まってサッカー観戦

実はワールドカップが始まってすぐに日本に2週間ほど帰国していました。ちょうどワールドカップのリーグ戦のタイミングです。もちろん前回優勝国のドイツはそこまで難しいグループでもなかったので、問題なく突破しドイツに戻ったら、ベルリンでドイツを応援できるぞ!って考えてました。

まさかドイツはグループステージ最下位になるなんて思っていなかったので…..

しかしそれでもトーナメントからまたベルリンに戻って、驚いたのはどこもかしこもワールドカップを中継しています。まずドイツだと試合すべてを無料でストリーミングできます。

そしていたるところで、例えば飲食店(焼肉屋にレストランにハンバーガーショップ)、キオスク(コンビニみたいな24時間やっている飲み物やスナックが売っている場所)の外にテレビを各々設置して、みんなでサッカーを見ます。

老若男女いろんな人や、いろんな国籍の人がサッカーを見ていて、

「君はどこから来たの?」
「日本?日本の試合は素晴らしかったね。」
「僕はイングランドだ。」
「僕はクロアチア。次のクロアチアは相手がロシアだからイージーゲームさ(笑)」

とかサッカーの話題で話ながら観戦します。話題がサッカーなので、私自身もつたない英語で会話を楽しめるのです。

個人的に人がたくさんいるところよりも、キオスクで10人くらいで見るサッカーが楽しい

個人的にはスタジアムのパブリックビューイングで超大勢で騒ぐよりも、上の画像みたいに10人とか多くても20人くらいの小さなキオスクに集まってサッカーを見ている方が楽しいです。

毎試合くるイングランド人のおじさんや、結構な頻度で来るドイツ人、ポケットにすべての試合の結果をメモしているクロアチア人、南米ばかりを応援する多分トルコ系ドイツ人の店員、スーツ姿で仕事後に一人で静かに見に来るドイツ人のおじいちゃん。などいろんな人間とサッカーを通じてちょっと仲良くなります。

みんなこのキオスクで飲み物を買うので、たまに合えば「ハロー!」とか、試合の前日なら「明日この場所で!」とか挨拶をする。こんくらいの関係がドイツでサッカーを見ていれば速攻で築けます。

とりあえずドイツでワールドカップを見るのは、日本で見るよりも楽しい。もちろん日本にも良いところはたくさんあるのだけれど、ワールドカップ、サッカーは確実にドイツの方が楽しいのだ。

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