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こんにちは柬理(かんり)@keikanriです。
この世の中は情報に溢れています。いや寧ろ溢れすぎていると言っても良いでしょう。
ちょっと前まではメディアといえばテレビやラジオ、そして書籍といった特定の人しか情報発信ができない状況でした。
しかしながら世はインターネット社会に突入し、人類皆情報が発信できる時代となりました。そして情報の量と比例して、誤った情報も増えてきました。
この情報の正しさという問題はインターネットだけではなく、テレビといった今までのメディアでも見てとれます。どうにかして物を売りたかったり、関係者との利害関係上情報の見せ方に問題があったりという事はよくある事で、あなたにも明らかにあやしいぞこの情報って経験があるのではないでしょうか。
今後もどんどんと情報量は増えてきますが、こういったデマや情報発信者が意図せず間違えてしまうような情報も情報量に比例して増えてくるでしょう。
こういった情報にはそもそも情報が足りなかったり、推論に誤りがあったりといった問題と、統計データや計算されたデータの問題がありますが、今回はそういった誤りを見つける為に必要なスキルを学ぶ2冊をご紹介致します。
<ウソ情報に騙されない為に必要なスキルを学ぶ最適な本2冊のご紹介>
<1.瀧本哲史さん「武器としての決断思考」>
例えばテレビなどを見ているとダイエット食品の紹介で被験者が体重を測り「3週間試して8kg減らしました!!うひょー感激!!」みたいな流れがよくあります。そして画面の右下か左下をみると小さく「効果は個人差があります」と書いているといった具合です。
実はコレは痩せたらお金がもらえるので他のダイエットの為に必要な運動や食事制限も同じく真面目に行う。っというトリックがあります。いやもちろんそのダイエット食品に効果もあるのかもしれませんがね・・・いや本当に食べるだけで痩せるなら私に送ってください。暴飲暴食しながらソレ試します。
まず1冊目で紹介したい本は瀧本哲史さんの著書「武器としての決断思考」
です。
コレは人生で何度も迫られる事になる「決断」「判断」について書かれている本です。基本的には瀧本さん自身が得意とする「ディベート」の考え方が中心となった本で、物事に対してメリットとデメリットを比較、戦わせて最終的に自分で判断するスキルを学ぶ本です。
しかしこの中に「議論における「正しさ」」について書かれた項目があります。
物事や議論の中にあるメッセージの因果関係や相関関係、特定原因の着目などなど世によくあるちょっとした「騙し」のテクニック部分にも触れています。
言葉やメッセージのテクニックによる騙しはこの世界に溢れていますが、こういったテクニックを知っているだけでも騙されにくくなることでしょう。
<2.小飼弾さん「「中卒」でもわかる科学入門>
東日本大震災の後で専門的な科学者達が各々の分析で放射能に関するデータを取りまとめ、見解をテレビで放送し信頼を失いました。だってそもそも科学者によって違う事言ったりしてましたしね。
でも実はそんな事は東日本大震災に限った話ではなくよくある事なのですが、私達は科学者や~~調べみたいな情報で疑う事なく信じてしまう事がよくあります。
そんな誤り、ウソに気づき何が間違えているのかを誰にでも見抜ける様にするのが、小飼弾さんの著書「中卒」でもわかる科学入門
です。
「中卒」というキーワードがある通り、この本に書いてある事は中学校の知識で理解可能です。例として相対性理論やニュートリノといった難解な知識が出てはきますが、表面的に触れる程度ですので何となーく理解は可能です。
特に重要となってくるのが様々な単位の理解と、四則演算の本質的な理解。
この部分を正確に理解する事で世にはこびるデータのウソを見事暴くのがこの本のゴールと言えるでしょう。
<騙されないという事は難しいけど知っておいて損はない>
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オレオレ詐欺に凄く詳しい人が実際に引っかかったりと、最近の騙しはどんどん巧妙になってきて詐欺に対して完全に引っかからないという方法はないでしょう。
しかしながら、上記2冊の本を読んでおく事で怪しそうな事に少しでも疑問を持つ習慣がつくハズです。
おかげで私は最近テレビを見たり、本の帯などの広告を見ると「おいおいコレ本当かい?」っと考える性格になってしまいましたww。いやたまに無駄に考えているかもしれません。
これからどんどん情報が多くなっていく事は明らかですが、どうか騙されない為のスキルをこの2冊で学ぶ事をおすすめします。
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