コナン・ドイルの書き上げるシャーロック・ホームズシリーズにハマったのは確か5年ほど前だったでしょうか、22歳頃。

当時文学部であった昔からの友人に色々と文学を教えてもらっている時に、強くオススメされて読み始めたのがシャーロック・ホームズシリーズでした。

最初の作品である「緋色の研究」から読み始めて、そこからは一気に新潮文庫のホームズ作品全てをドカッと大人買いして食い入るように、ページ貪る様に、私の眼力で本に穴が空いてしまうが如くどんどん読んだのを覚えています。

そんなホームズシリーズの最新作が80年ぶりに発表されました。もちろん設定はワトスンが書いた冒険譚というもの。

ホームズシリーズはコナン・ドイル亡き後も様々な人の手によって作品が書かれました。その中には実はホームズ自身が殺人犯でワトスンにあばかれる・・・っという全くもってファンからすると酷い内容の話もありました・・・。

しかし今回のこの「絹の家」は違います。これこそ真の最新作というべき作品なのです。

コナン・ドイル財団による公式認定。正真正銘80年ぶりのホームズ最新作

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っというのも今作はコナン・ドイルの子どもたちによって設立された「コナン・ドイル財団」が初めて公式認定した、2013年現状唯一の作品なのです。

今作を書いたアンソニー・ホロヴィッツ氏は以下の10個のルールを自分に課しました。

いいね！！

最近のド派手で原作をねじ曲げたホームズ映画や映像に辟易していた所です！！このルールはまさにホームズ作品らしい！

往年の登場人物がちょっとばかりファンサービス旺盛に活躍

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今作は上記のルール「9.ホームズ物語の主な登場人物を徹底的に、なるべく意表をつく形で入れる」がある為か、様々なホームズ作品の登場人物が手を貸してくれます。

それもちょっとばかし過剰なサービス精神旺盛な感じで。

シャーロック・ホームズの兄で同じく優秀な頭脳を持ったマイクロフト・ホームズ。
ホームズシリーズでは数多くの作品に登場する警部レストレイド。
そしてホームズのライバルでもある犯罪者モリアーティ教授。
などなど

往年のシャーロキアンであれば本当に楽しめる演出が数多く描かれます。

シャーロキアンなら読むっきゃない

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読み終わってやはり多少は、少しばかりは・・・コナン・ドイルだったらこんな作品を書くか・・っと考えるとフルスイングでクビを縦にふれる訳ではありません。

が、しかし、今までのドイル以外が書いたホームズ作品の中で、最も私の知っているホームズが、ワトスンが書かれている作品である事に間違いはありません。

推理小説らしく謎はキチンとたくさん準備され、最後一気にホームズが暴いていく部分は本当に爽快！

やっぱりシャーロック・ホームズはめちゃくちゃカッコイイ！！

そう再認識した最高の1作でした。

初めてホームズを読む人も今作から読んでも問題ないでしょう。この作品で様々な登場人物を覚えて、ドイルの書いたホームズシリーズ全てを読むのも面白き事のはずです。

往年のシャーロキアンにも、初めてのホームズ体験にも。おあつらえ向きの1作です！

絹の家 シャーロック・ホームズ

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アンソニー・ホロヴィッツ 角川書店 2013-04-27

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