大の読書家とは言えませんが、私は週に1冊以上は本を読みます。
小学校までは親父が図書館で1週間に数冊の本を勝手に借りてきて読まされていたので、ほぼ強制的に読書の習慣ができました。
最近でももちろん読書は好きなのですが、なんだかこのブログに書評を書くために書評を書きやすい本を勝手に選んでしまったり、小説ばかりだったりと、好きな作家の本ばかり読んでいたりと偏食気味な読書生活です。
ラーメンばかりといった実際の偏食生活には全くといっていい程、問題なく過ごせる私ですが読書偏食が続くとどんどんと読書意欲も減ってくるのです。
だったら適当に本屋で買ってきて何でも読めよ。という感じではありますが、興味のないジャンルであまり面白くない本に行き当たっても同様に個人的には読書欲がなくなるので困ったものなのです。
特に今までは小説ばかり読んでいたので、堀江貴文さんの本も多くは読んでいなくて「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」くらいしか読んだ事がなかった。
しかし、個人的にKindleストアを毎日チェックしていてそこで新刊としてリリースされていたのが、堀江貴文さんの「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」。で、これが凄い刺激的で、面白かったのでご紹介します。
堀江さん視点の書評が面白い。読みたくなる。買った。そして読んだ。
この本はタイトルが全てを示している様に、堀江さんが刑務所にいる頃、完全オフライン生活をしている頃のインプットとして読んだ本の中で、琴線に触れた本の紹介。そしてその本を読んで堀江さん自身が感じたこらからの日本について、ビジネスについて、電子書籍について、はたまた生き方についてといった事が書かれます。
堀江さんといえば世の中に知らない人を見るける方が難しいくらいに有名な人で、メディアでも有名になりだした頃まだ学生だった私にも非常に強烈な印象を残しました。
メディアからの情報しか知らない私の中では「合理的」「現実主義」といった印象で、恐ろしく理論立てて物事を考える頭の良い、しかしどことなく冷たい人。といった印象です。最近堀江さんの書いた「ゼロ??なにもない自分に小さなイチを足していく」を読んで、性格的な変化もあったのだろうなと感じましたが、恐らく論理建てて物事を考えるという根本的な部分に変化はないと思っています。
そういった多少近寄りがたい印象を持つ堀江さんですが、物事の見方、新しい分野、知識を取り入れた後に考える力はまさに化け物クラスです。それはこの本を読むだけでも如実に理解できます。
紹介される本の中には自分でも読んだ事のある本が何冊も出てきますが、自分が単純に文章を読んでその物語だけを楽しでいた事に気付かされます。その情報をどうやって自分の中で咀嚼して堀江流に考えるのかが、本当に面白い。
同じ情報を読んでいるにも関わらず、どんどんとアイディアや自分じゃ到底思いつかない様な解釈を連発するのはもはや気持よさすら感じます。
読書欲アップにもおすすめ
photo credit: John-Morgan via photopin cc
この本の中で紹介されている本が読みたくなる事はほぼ確実です。
私もこの本を読んで、紹介されている「フェルマーの最終定理」を購入しました。
同じくライブドアにいた小飼弾さんの「本を読んだら、自分を読め」
同様、人の本の読み方、おすすめ本、書評、それに関する考えを満載した本というのは本当に面白いなと感じます。できれば堀江さんにはこういった本をもっと書いてほしいと感じました。
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