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こんにちは柬理(かんり)@keikanriです。
現代に生きる作家の中で私の大好きな作家の1人。それが森見登美彦なる人物です。
彼の文体はどうやって培ってきたのか理解不能な程にユーモアラスで偏屈に満ちています。そんな文体で書かれる日常と妄想が交差する物語は、もはや無情の面白さを醸し出します。
そして時には昭和の近代文学作家を彷彿とさせる様な非常に流麗な文体でヒヤッとさせる様な怪奇話を書いたりと、非常に多彩な作家でもあります。
この二面性とも言える文体を持つ森見登美彦氏を私は愛しております。彼が世に出す文章を今まで全て読んできてました。・・・単行本になってればだけど。
そんな森見氏ですが、2011年8月から執筆を休んでいました。
理由は締め切りを増やしすぎた事による体調不良が原因で売れっ子作家の証明でもあるのでしょうが、最近本がリリースされず私自身もなまはげの格好をして「森見氏の新作はまだかぁぁぁ!!森見氏の新作はまだぁかぁぁぁ!!」と練り歩こうと何度考えてやめた事か。
彼自身が締め切りにあくせくして自己逃避する姿はエッセイ作品「美女と竹林」を読めばよく分かります。
そして約1年半休んだ彼が遂に満を持して新作を発表します。
私は村上春樹も好きですがその新作の影に隠れない様、森見登美彦の新作も売れてほしいと思ってます!!
その新作が「聖なる怠け者の冒険」です!!
<森見登美彦の新刊「聖なる怠け者の冒険」を予約!>
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「聖なる怠け者の冒険」
いやぁホント楽しみです。出たらすぐ読んで書評を書いてやろうでないかと考えております。
どんな物語なのか気になりますが、Amazonの商品ページにある商品紹介はこんな感じです。
「何もしない、動かない」ことをモットーとする社会人2年目の小和田君。ある朝目覚めると小学校の校庭に縛られていて、隣には狸の仮面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる怪人がいる。しかも、そのぽんぽこ仮面から「跡を継げ」と言われるのだが……ここから小和田君の果てしなく長く、奇想天外な一日がはじまる。朝日新聞夕刊連載を全面改稿、森見登美彦作家生活10年目にして、3年ぶりの長篇小説
狸が出てくるという事は2013年7月からアニメ化される「有頂天家族」
に続く「たぬきシリーズ」でしょうか?
ちなみに「たぬきシリーズ」とは3部作になると言われている狸が鍵を握る物語シリーズで、まだ1作目である「有頂天家族」しかリリースされていないので非常に楽しみなのです。
【書評】祝!アニメ化も決定。森見登美彦さんが書く天狗、人間、タヌキが織りなす痛快喜劇「有頂天家族」 | KeiKanri
又、恐らく今回はあらすじを読むに彼の最も得意とする、偏屈ユーモラス文章でありありと書かれるのであろうという事が予想できます。
本当超楽しみです!!
既存の森見ファンも、まだ森見登美彦を読んだ事がない人も是非予約してみてください!!
ちなみに森見登美彦氏のブログでも予約開始に関するエントリーが書かれているので併せてチェックしてみてください。
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