ヘレン・マクロイってどれくらい有名な推理小説家なんでしょう。
推理小説好きの友人から「ヘレン・マクロイのベイジル・ウィリング博士シリーズは凄く面白いから読んでみよ!」と言われ、言われるがままに買ったのが、マクロイの最高傑作とも言われる「暗い鏡の中に」でした。
今回はニューヨーク地方検事局の顧問を勤め、そして精神科医であるベイジル・ウィリング博士の、普通の推理小説とはちょっと違う物語を堪能しました!
「暗い鏡の中に」の書評を以下に書くで!
Keikanri的「暗い鏡の中に」あらすじ
photo credit: caterina.appia via photopin cc
舞台はアメリカニューヨーク、ブレアトン女子学院に務める美術の女性教師フォスティーナは、ライトフット校長より勤めて5週間で突然解雇を告げられる。
彼女の解雇に疑問を感じた同じく女性教師のギゼラは、恋人でありニューヨーク地方検事局顧問、又、精神科医であるベイジル・ウィリング博士にその内容を告げる。ウィリング博士は彼女が解雇された原因を突き止めていく過程で、様々な非科学的、心霊的な現象を知る。
そしてある者はそのトリックによって死を告げる。誰がどうやって心霊的な現象を起こしたのか!!誰が犯罪を犯したのか!ウィリング任せた!!
って感じのお話です。
「暗い鏡の中に」を読んでこう思った
まず第一に感じたのが主人公の設定が精神科医という事もあってか、人間の心理的な描写が多いという事です。しかもその描写がマクロイが女性作家という事も影響しているのか、非常に儚く美しい描写であったり、又、時に酷い、人間に汚さといった部分を余すことなくdisる部分がもう快感、あ、間違えた圧巻。
後、今回のキーとなる部分が日本だとドッペルゲンガーで広く知られるような、同じ人物が同じ場所に現れる事。かなり心霊的な、オカルトな内容なのですが、ウィリングの推理を聞くと「あ、なるほど」と納得できるのが良いのです。
300ページ程とサクッと読めるものまた良し。しかし終わりがスッキリ終わらない部分があるので、これが好きな方と嫌いな方の意見が別れるかもれませんなぁ。
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