森見登美彦読むならまずはこの5冊を読むべし!

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photo credit: zilverbat. via photopin cc

私は小説が大好きです。小説でその物語に入り込む事は色々と良い事みたいですね。最近ニュースになっていました。

私自身よく自分で物語に入り込み現実逃避をしたものです。いや良い意味で!良い意味でね!

私はざっくばらんに目についた小説や人気のある小説に手を出すというよりも、気に入った小説家の本を中心に読む事が多いです。

特に好きな作家は夏目漱石、太宰治、コナン・ドイル、村上春樹。そして森見登美彦。もう一度、そして森見登美彦ぉぅ。

そう、現代に生きる作家では恐らく森見登美彦氏の、あの癖になる妙ちきりんな文章に恋をしております。

森見登美彦氏の面白さは物語の展開や癖のある文体ももちろんありますが、作品によって書き方の色がかなり違う事。もしかしたら処女作「太陽の塔」でその馬鹿っぷりを気に入った方は、2作目「きつねのはなし」でゾクリとするホラーテイストに驚いた方も多いかもしれません。

私は森見登美彦氏のファンです。ものっそいファンです。

そんな私的に森見登美彦氏にまだ触れた事がない方へ向けて、まず読んでほしい5冊をご紹介します。

どの森見登美彦氏の作風が好きかの参考になれば幸いです。

森見登美彦読むならまずはこの5冊を読んでみよう!

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photo credit: Takashi(aes256) via photopin cc

1.太陽の塔

まずは彼の処女作にして代表作である太陽の塔。

彼の作品の中心となる癖になり、思わず笑ってしまう妙ちきりんな文体、登場人物の馬鹿っぷりが半端じゃない。男汁満載。

私もこの作品で彼にハマリました。この作品が好きなら「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」
辺りも非常におすすめ。

▼私の書いた書評!

【書評】濃厚男汁溢れるユーモラス妄想小説-森見登美彦「太陽の塔」 | KeiKanri

2.きつねのはなし

上記でも少し触れました。2作目のきつねのはなし。

京都を舞台(まぁこれは大体いつもですが)にしたゾクリとする怪奇物語短編集。

流麗な文章、そしてそのヒヤリと氷に触れた様な話は前作「太陽の塔」と全く違う作風。しかし面白い。先が気になってしょうがなく私は一気に読んでしまった記憶があります。

この作品が気に入ったのならば「宵山万華鏡」がおすすめ。宵山を舞台にした短編集で、コメディタッチと怪談がごちゃ混ぜになっております。

どちらも夏にピッタリです。

▼私の書いた書評!

【書評】京都を舞台とした背筋がゾクリとする4つの怪談「きつねのはなし」by森見登美彦 | KeiKanri

3.有頂天家族

2013年にはアニメ化もされた有名作。

今までの小説とはちょっと違ってたぬきが主人公、そして天狗やらも登場する私としては小説らしい小説。といった印象。

むろん内容は面白く、また3部作の1作目(2014年3月時点ではまだこの作品のみリリース)であります。

印象としては現時点の最新作「聖なる怠け者の冒険」「ペンギン・ハイウェイ 」が近いですかね。

ペンギン・ハイウェイはまたとくに他の作品と比べて読む印象が変わるので、これまた面白い!

▼私の書いた書評!

【書評】祝!アニメ化も決定。森見登美彦さんが書く天狗、人間、タヌキが織りなす痛快喜劇「有頂天家族」 | KeiKanri

4.美女と竹林

森見登美彦氏現時点唯一のエッセイ。

彼がどんな事を考え、どんな無益な事をしているかがよく分かる快作。

彼自身が好きである「美女」と「竹林」が題名となっておりますが、「美女」部分はほぼ内容なく、「竹林」というどう広げていいのか分からないテーマがベースに彼の妄想話が書き綴られていきます。

こんなテーマなのに下手したら森見本の中で最も長い話。何か1冊読んで森見登美彦という作家に興味を持てば是非読んで欲しい作品です。

▼私の書いた書評!

【書評】実に実益のない事しか書いていないのに文章がおもしろい「美女と竹林」by森見登見彦 | KeiKanri

5.恋文の技術

この恋文の技術は個人的に森見登美彦氏作品では一番好きな作品です。

書簡形式で全て書かれており、様々な登場人物が様々な宛先へ向けた手紙を読んでいくうちに伏線がどんどん貼られ、それがどんどん回収される様は圧巻。

そして笑いも森見作品の中で随一。私は外で読んでおり何度声を出して笑うのをこらえたかわかりません。

▼私の書いた書評!

今までの人生で一番腹筋がよじれた小説「恋文の技術」by森見登美彦 | KeiKanri

好きな森見登美彦を選んでまずはそこから!

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photo credit: Express Monorail via photopin cc

上記5作品は面白さというよりも、作風の毛色が違う作品を選んでみました。

彼は本当に作品によって様々な顔を出します。普段の馬鹿らしく愛らしい文体から、暑い夏の夜に読みたい怪談、そして小説らしい小説。

まずは5つどれかを読んでみて、森見登美彦のどんな作品が好きなのかを理解すると良いと私は思うのです。

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