photo credit: HTTP 500 – Internal Server Error via photopin cc
昔のようにインターネットがない時代、起業や自分のお店を持つ為には、どうにかお金を貯めたり借金をして起業のための資金を作り、今までの安定を捨ててチャレンジする必要がありました。
もはや賭けです。失敗すれば少なくとも大きなお金を失います。又、失敗して再チャレンジするには同じ手順を踏まなくてはいけません。こんなやり方では1人の人間が生きる人生で何回のチャレンジができるかわかったもんじゃありません。
少なくとも日本では昔から「一か八かの勝負」という印象が強いのではないでしょうか?
私が子供の頃、生まれた場所も影響はあるのかもしれませんが、そうやって起業をする人は凄く凄く少ない様に感じています。
しかし、今では誰でもパソコン1つ、タブレット1つ、いや長さ数十センチのスマホ1つあれば親指1つでインターネットに繋がる事が可能です。
今では親指1つでブラジルの地図から、世界情勢、銀行の振込、明日発売のゲームまで購入できる時代です。
そしてインターネットによって起業自体も簡単になりました。何か自分の特化した能力や、好きな事、長くやってきた事を無料でアピールする事ができます。自分で手作りの商品を作っている人は原料の仕入れ値だけ、あとはインターネットで物を売る事ができます。
そう、1万円以内で物を売る事、ビジネスを始める事はできるのです。それも1つの場所で売るよりもより効率的に、より効果的に。
と、そんな事はインターネットが始まってからは都度言われてきた事。具体的にやっている人なんて周りにいないし、実は都市伝説じゃねーのかこの野郎。と思ってしまいます。
そんな方におすすめなのが、クリス・ギレボー氏の著書「1万円起業」。著者自身も最初はコーヒー豆を仕入れてネットで売る事で生計を立て、その後も世界中を旅しながら色々なビジネスを行っています。
そんな彼が世界中の様々な1万円起業者にインタビューをして書いたのが、この「1万円起業」です。
これからのインターネットで好きな事や、自分のスキルを仕事にして行く為のエッセンスが詰まっています。本の1部となりますが、個人的にいいなと感じた事を4つのステップにしてご紹介します。
これからの起業のやり方4つのステップ
photo credit: silkegb via photopin cc
Step1.情熱だけじゃ成功できない!自分の好きな事と他人が欲しがる物を合致させる!
「自分の好きな事であれば、ずっと頑張るし、好きな事ならやっていて楽しいはず」
という思いで最初に1万円起業を始めるのは辞めた方が良い事をまず教えてくれます。
情熱はあくまで成功の1つの理由に過ぎず、情熱を先行してビジネスを展開しても全く売れないという事がたくさんあります。問題は自分の情熱を持っている事、スキルがある事に、どれだけニーズがあるのか。が大切です。
情熱は「時には役立つ」くらいに考えておけばいいのかもしれません。自分の1万円起業のまず最初に考えるべき図式は以下の通りです。
(情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会
あくまで情熱は構成される1つの値に過ぎません。
ですが、あなたの持つ情熱とスキルはたった1つの問題を解決する事、たった1つの市場しかないものでは決してないはず。まずは上記式の一番大きな値になるものはどの問題や市場なのか。を考える事です。
Step2.売り込みにお金はかけない、そして顧客との約束を守る
ビジネスでどの部分にコストがかかるのか。それはいくつかの要素があるとは思いますが、マーケティングも大きなコストがかかる要因の1つです。
しかし、インターネットを活用すれば自分の時間をかけるだけで、お金をかけるよりも大きなマーケティング効果を得る事が可能です。
著者自身が運営する旅行ビジネスを対象としたマーケティング実験では、100万円かけた有料マーケティングと自力で0円でインターネットを活用したマーケティングを比較しました。
自力の0円マーケティングの方が必要となった時間は8時間多くなりましたが、新規顧客の数は自力の0円マーケティングの方が高かったと書いています。
必要なのは顧客と多くコミュニケーションを取る事、それも約束は絶対に守る事。嘘をつくペテン師は現実社会と同様、インターネットを活用したマーケティングでも絶対に上手くはいきません。
Step3.やり方を微調整。売れ続けなければビジネスじゃない!
著者を含めた数多くの1万円起業者が語るのは、
「一番最初に売るのが最も難しい」
という事。あとは皆自然とビジネスが展開していくという事。それでも何の世話をする事なく勝手にお金が飛び込んでくるビジネスなんてものは基本なく(むしろそんなものは怪しいと思いますが・・・)微調整を続けて、売れ続ける為に微調整を行う必要はあります。
その微調整の基本は以下の4つ。
- アクセス量を稼ぐ
- コンバーション率を上げる
- 平均販売価格を上げる
- お客様への販売量を増やす
私もこのブログを運営しているので特に1.アクセス量を稼ぐ。という部分は自分でも楽しで行っている事です。
アクセス数とは関心の数です。釣りタイトルなどに頼る事なく、真摯に自分たちが提供するベネフィットを発信し続ける事が何より大事だと私は思っています。
そして2.コンバーション率を上げる。これについては何度も自分のWebサイトを変更して試すしかないでしょう。
3.平均販売価格を上げる。これは現在でも様々な試みが世に溢れています。同じ商品でも全てのサービスが利用可能な高い、少し制約のあるちょっと高いプラン、制約は多いけど安いプラン。と複数のプランがあるなんて事はよく見る売り方です。
私もこういったやり方をされると不思議と一番下のプランを選ばないで、上2つのうちどれかを選んだりします。そして後に一番安いプランで良かったやーん。と自分にツッコむのです。
最後の4.お客様への販売量を増やす。例えば購入した商品に関する新たなプランや、新商品などよくメールで届くことがあります。自分が購入した商品なので興味を持ってそのメール経由でWebサイトにアクセスする。そしてその新商品についてさらに興味を持つ。なんて事ありませんか?ハイ、私はそうやって散財します。本当にありがとうございます。
Step4.大きくするか、小さく続けるか。
ビジネスを大きくするのか、小さく続けていくか。というのはそのビジネスの形と、運営するあなた自身の性格が大きく影響します。
ビジネスを大きくするにはどこかの業務を他に依頼する(アウトソーシング)形になります。そうなればあなたの目は全て行き届かない可能性もあります。そこから何か大きなリスクに発展するかもしれません。新たなストレスの原因となるかもしれません。
小さく続ける事を選ぶ人もいます。手作りの商品では自分で品質を常にチェックし、作れる数だけ作って大きさは変更せずに売り続ける人もいます。
全てをチェックしたいのか、本当に単純な作業で自分よりもアウトソーシング先はうまくやるのか、アウトソーシングする事で大きなリスクはないのか。
そういった部分を自分のビジネスと比較していく事が重要です。
1万円で起業できる時代。打席に立つ数も大切になると思います。
photo credit: DeusXFlorida (3,504,279 views) – thanks guys! via photopin cc
以上の事が私が「1万円起業」を読んで、凄く大事だと思った4つのステップです。
この本では実際に1万円起業を行った方の、様々なステップが記述されます。
・世界中で結婚写真を撮り続けるカメラマン
・マイレージの利用法を教え続けるマイレージコンサルタント
・音楽教室のスケジューリングソフト開発者
・Evernoteの詳細な使い方を電子書籍で売った人
などなど。「鬼の様に稼ぐ」とか「誰でも稼ぐ」とか「秒速で○億円」とかそんな怪しい商売をしている方は出てきませんのでご安心ください。一部クリス・ギレボー自身もそういった人をこの本の中でdisってます。
今は1万円以内で誰でも起業出来るようにはなりました。しかし、やろうとしなければ、打席に立つ事をしなければ三振もヒットもホームランもどんな結果にもなりません。
別に失敗したって時間的コストは使うかもしれませんが、お金はあまり無駄になりません。であれば、どんどん打席に立ってみては如何でしょうか。
もちろん私もだ( ゚д゚ )クワッ!!
コメントはこちらへ!