ブログを読み直してみると、映画「言の葉の庭」を見たのは去年の2013年6月頃。ちょうどあれから1年程が経ちました。
あの映画には、というよりも新海誠監督の作り出す映画にはいつもなんとも言えない余韻があって、今思い返してみてもその余韻はまだまだ続いているような、よみがえるようなそんな感じがします。
「言の葉の庭」はやっぱり2013年に見た映画の中で、一番好きな映画だし、凄く印象深い作品。雨に日でもあの映画を思い出すと、なんだか憂鬱ではなく楽しめるようなそんな気がするのです。
1年程経過した2014年に小説版がリリースされました。新海誠さんの作品はアニメが公開されてから、少し時間が経過して小説版が発売される事がありますが、今回も無事発売されたわけです。
私の人生の中でも断トツに面白かった、面白かったという表現はなんか違う気がするけれど大事な作品である「秒速5センチメートル」は、アニメを見た後に小説版を読む事で本当に多くの感動を知る事ができました。
今回は小説「言の葉の庭」でも、そんな感動をまた得られるんじゃないかとワクワクして、小説版を読み進めたわけです。
そのワクワクは意味があったのかって!?そりゃもちろん最高の結果でしたよ!
物語を固める登場人物複数の視点で物語は進む
photo credit: Imahinasyon Photography via photopin cc
映画「言の葉の庭」では主人公の2人、高校1年生の孝雄と、27歳の女性雪野2人の視点で物語は進みます。映画は60分にも満たない非常に短い作品。
小説版ではその映画の物語を補完するかのように映画版ではわずかにしか登場する事がなかった
孝雄の母、兄、雪野が学校を辞める原因となる高校3年生相澤祥子、高校教師の伊藤。
といった脇役ともいえる登場人物の視点で話を紐解いていく事ができるのです。読み進めれば進める程に物語の理解は進み、そして新海誠監督のアニメーションを知っているが故に、その1つ1つの美しい儚い表現は頭のなかで明細に映像化されていきます。この小説も本当に儚い、けれど本当に先が読みたくて読みたくて仕方がない、そんな作品です。
また、映画では描かれる事がなかったストーリーも豊富にあり、あとがきで新海監督自身が「小説版全てを映像化したら2時間を超える」と言っているように、物語は濃厚。ぶっちゃけ見てみたいですけどねフルアニメーション版を。
小説を読み終えた今、もう一度映画を見ようと思っています。そうすればさらに「言の葉の庭」という作品を楽しめるでしょう。予想ではなく、これは確信しております。
タイトルの通り、映画「言の葉の庭」が気に入った方は絶対に小説版も読んだ方が良いのです。これも確認なのです。
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