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こんにちは柬理(かんり)@keikanriです。
自分のストーリーを語る事は非常に気恥ずかしいものです。
ましてや「引きこもり」など語るに億劫な過去があればなおさらです。
しかし、ここに家入一真氏というそんな過去も自分のストーリーとして表現し、そんなコンプレックスを物ともせず自分にやりたい事に正直に、やるべき事に正直にやって成功を収めた男がいます。
元々私が家入氏を知ったのは著書『もっと自由に働きたい』です。
嫌な事なんか我慢せずに逃げ出せ!好きな事だけやって生きろ!! | KeiKanri
もっと自由に働きたい …
そこで家入氏に興味を持ち、調べてみたらこのブログも彼の始めたサービスであるロリポップとムームードメインを使っているじゃありませんか!?
そんな彼の生まれてから有限会社paperboy&co.が株式会社paperboy&co.になるまでのストーリーを綴った本『新装版 こんな僕でも社長になれた』を拝読しましたので書評として纏めます。
<逃げて逃げて逃げまくった若き日>
家入氏は小学校の頃に起こったあるエピソードから、登校、体育祭、受験、仕事。様々なものから逃げる人生が赤裸々に綴られています。
又、その中に登場する人物である父、母、新聞販売店の片岡さん、同じ予備校の浅野君などなど。「現実は小説より奇なり」とはこの事か!!
と言わんばかりの面白い登場人物がストーリーにのめり込ませるアクセントとなります。
本当に読んでいても失礼ながら若き日の家入氏は、普通に見ればどうしようもない人間です。
自分の嫌な事からはすぐに逃げます。全力で。もう超全力で。
しかし、彼の面白い所は自分のやりたい部分、興味のある部分、例えばパソコン通信や絵、読書、デザインといった分野はずっとやり続ける強い力も持っている所です。
<家族の崩壊。そして家族を守る為の企業>
photo credit: Martin Gommel via photopin cc
そんな家入氏もふつうに就職します。
しかし、ある事件がトリガーとなって家族が崩壊。そして突然の奥さんの妊娠。
そのエピソードから彼は起業を決意します。
そう!
このブログのサーバーでもあるナウでヤングなレンタルサーバーロリポップの誕生です!
そこでも彼ののめり込んでいたパソコン通信、デザインなどの知識が多いに彼を助けてくれます。
まさに自分の好きな事、できる事で成功を掴んだ瞬間です。
(もちろんそこには大きな山が立ちふさがります。その対応もとてもおもしろい!)
<社会に合せない事の難しさ、そして挑戦>
巻末の佐々木俊尚の解説にもありますが、今の日本社会は同調圧力がとても強い。私自身も27年生きてきて非常に感じます。
皆と同じ事をしなければ排除されてしまう様な現状。
でも少なくとも今の社会には合わないけれども面白いアイデアを持っている人や、この社会で嫌だ嫌だと生きている人も絶対たくさんいるハズです。
そんな人の背中をトンっと押すには非常に十分な。そして小説の様な読みやすさで感動的ですらあるこの『新装版 こんな僕でも社長になれた』はすごくおススメです。
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