photo credit: Daniel*1977 via photopin cc

こんにちは柬理（かんり）@keikanriです。

以前このブログでその情報を知っているが故に起こるコミュニケーションの弊害、『知の呪縛』についてお話ししました。
あぁこのエントリーです。もし！もし！読んでいない方はまずご一読を！

人とのコミュニケーションで注意するべきたった1つの事『知の呪縛』 | KeiKanri
その情報を知っているが故に起こるコミュニケーションの弊害 …

この『知の呪縛』はその知識を知ってしまったら最後。もう逃れる事はできません。
だってその知識を知らない状態にあなたは戻る事はできないのですから。

ではあなたのメッセージ、アイデアを人に伝える時に、わかりやすく、さらに強力に相手の頭に残す為にはどうしたら良いのでしょうか？

優れた文章能力、スピーカーだけに与えられた特別な力なのでしょうか。そんな訳ありません。あなたや私にだってできます。

そう・・・

この

SUCCESsチェックリスト

を使えばね！

＜優れたアイデアのフレームワークSUCCESsチェックリスト！＞

photo credit: fractalznet via photopin cc

SUCCESsチェックリストとはSimple Unexpected Concrete Credentaled Emotional Storyを略したもので、チップ・ハース,ダン・ハース著の『アイデアのちから』で紹介されています。

日本語に訳すと「単純明快で、意外性に富み、具体的で、信頼性があり、感情に訴えて、物語がある」という意味になります。

全てが含まれる必要はありませんが、できるだけ要素が含まれる事で人の頭に根強く残る素晴らしいアイデアとなります。

では1つずつ見ていきましょう。

＜１．単純明快である（S）＞

まずは単純明快である事。

伝えたい内容が「～の～を～させる事で～になるから良いよね！！」みたいな文章では相手には伝わりません。

イメージするべきは「ことわざ」でしょう。単純明快だからこそ何年も伝えられるのがことわざです。

1つ例を上げるとしましょう。
ハリウッド映画は予算1億ドルを超えるものです。それにゴーサインを出させるには並大抵のアイデアでは通りません。

ゴーサインを出す人にどんなおもしろい映画であるか伝えなくていけません。

映画「スピード」を作りたいと考えたスタッフは「スピード」をこう例えました。

「バスを舞台にしたダイ・ハード」

うん！これはわかりやすい！映画関係者であればダイ・ハードというエンターテイメント映画の傑作を知らない訳がない。

すぐにイメージできる素晴らしいアイデアだ！

＜２．意外性がある(U)＞

意外性には2つの効果があります。

1つは関心をつかむ「驚き」

そして、2つ目に関心をつなぎとめる「興味」です。

例えば皆が当たりまえだと思っている事に開口一番「それは違う！実はこうなんだ！」

と言ったら誰でも最初は「おっ！なんだなんだ？」と思うでしょう。
（しかし、それが嘘であったら意味がありません。あくまで内容にはご注意を）

しかし、その興味を常に自分に向ける為にはもう1つの意外性が必要です。
それはメッセージ、アイデアの最後に答えがある謎を1つでも入れておく事です。

どんなにつまらない推理小説だとしても途中でやめる事ができる人は少ない。
それは謎をどうしても知りたいからに他なりません。

＜３．具体的である(C)＞

「十分に粘りが出るまでよく混ぜます」

こんな事が書いてある料理本を良くみかけます。
料理ができない私からしたらなんのこっちゃわかりません。一体「十分な粘り」とはどのような粘りなのか！？

どのようなメッセージ、アイデアでも具体的である事が大切です。

具体的である事はその人が理解する事と、記憶する事を促します。

又、もし複数で同じ目的を目指す際はとことん具体的だる事で全員が同じ方向を見る事、協調する事を促します。

＜４．信頼性がある(C)＞

信頼性がなければ誰も自分のアイデアに耳を傾けないでしょう。

メッセージ、アイデアを話す際に信頼性を得るには3つの方法があります。

1つ目はその人自身が信頼のある立場である事
2つ目は信頼のある誰かに指示されている事
3つ目に内在的信頼性です。

1つ目と2つ目は誰でもできる事ではありません。3つ目にフォーカスを当てましょう。

内在的信頼の活用方法は2つあります。
それはまず自分の経験を話す事。そしてそれが目の前で実現する事です。

例えば

「あのシャンプーは何々の成分が多量に含まれており髪に良いらしい」

と言うのと

「このシャンプーを使ってから髪質がこんなに素晴らしいんだ！！」
とツヤツヤの髪をなびかせながら話すのはどちらが信頼性があるでしょうか？

＜５．感情に訴える(E)＞

感情に訴える為にも3つの方法があります。

1つ目は感情の対象を個人を対象とする事
2つ目は自己利益に訴える事（自己利益の底辺部だけに訴えない）
3つ目はアイデンティティに訴える事

①感情の対象を個人を対象とする事
「アフリカの子供が餓死していまいます」では誰も募金してはくれない様です。
「アフリカの子供ソニアは難病を抱えています。彼女は素晴らしい絵を描きます。ずっと絵を描く人生を彼女に与えてあげたい」
という個人への感情に人は心動かされます。

②自己利益に訴える事（自己利益の底辺部だけに訴えない）
自己利益に訴える事は強力に感情に訴える。しかし！１つ注意が必要です。
身体的、即物的な表面的な利益だけを求めてはいけないのです。そうする事で心の奥に潜む本当の動機に靄がかかってしまいます。

③アイデンティティに訴える事
「自分は誰なのか」「自分はどういった立場なのか」そんな状況にカチっと合った利益は非常に強力です。
例えば消防士に「プレゼントとしてチャッカマンとガソリンを！」と言ったら不愉快な気持ちになるでしょう。

＜６．物語性がある(S)＞

人の物語に誰しも感動を覚えますし、教訓を得ます。

全ての物語にタイタニックやロミオとジュリエットの様にドラマティックな要素は必要ありません。

あなたの真実の物語が必要なのです。

物語は人を

行動させる
励ます

という素晴らしい効果があります。
優れたアイデアに必須の要素です。

＜あなたも自分のアイデアにSUCCESsチェックリストを！＞

photo credit: danorbit. via photopin cc

如何でしょうか？

素晴らしいメッセージ、アイデアは誰にだって生み出す事ができます。

「単純明快で、意外性に富み、具体的で、信頼性があり、感情に訴えて、物語がある」という6つの要素を含めたものであれば。

是非あなたの熱いメッセージ、アイデアに一度SUCCESsチェックリストでチェックしてみては！？