「変えられない」を変える3つの方法【書評】「スイッチ」

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何かを変えたいと思いながらも、その決意が実行される事なく終わったり。又、すぐに終わってしまうものです。

新年を迎えた日、何か特別な出来事があった日、それぞれトリガーは違うかもしれませんが、「何かを変えたい!」という欲求はいつでも発生する可能性があります。

しかしながら私なんて特に楽や暇や無駄が好きなので、何かを変えるのはそれはそれは大変な事です。暇や楽や無駄というものは会社では排除すべきものであるかもしれませんが、一個人にとっては意外と必要なものだと私は思います。

それでも何かを変えたい!という欲求は日々発生するもので、どうにか「変えたい」という思いを「変える」という結果に繋げたいのです。

今回はチップ・ハース、ダン・ハースのハース兄弟による著書「スイッチ!」を読んで、膨大で最新的な実験結果より導き出された「変えられない」を変える3つの方法をご紹介します。

「変えられない」を変える3つの方法

Rolling the dice
photo credit: jcoterhals via photopin cc

「変えたい!」という思いが結果「変えられない」になってしまうには3つの大きな要因があります。

それは

理性
感情
環境

の3つです。そのどれか1つが欠けても結果は「変えられない」になってしまうでしょう。

理性には変える為にやるべき事を理解させ、感情には自分はこうなる為(こう変わる為)に生まれてきたのだ!こういった人間なのだ!とアイデンティティーに訴え、そして変わる為に環境を整える必要があるのです。

では1つ1つポイントを説明します。

1.理性にやるべき事を理解させる

人間は頭でっかちになって「変えたい!」と思った時にまず色々考えがちです。が、まずはシンプルに理性にはやるべき事をしっかり理解させる必要があります。その方法は以下の3つ。この3つが大切なのですよこれが。

-1.ブライトスポットを見つける-

ブライトスポットとは上手くいっている学ぶべき良い例です。何かを変えたい時に既にうまくいった例、うまくいっている人。それは何故上手く変える事ができているのか。その原因をまず理性にしっかり理解させます。

-2.大事な1歩の台本を書く-

人間の脳って奴ぁたいした機関なのである程度概要で変わりたい方向を考えます。しかし、それで終わっては行けません。

具体的に行うべき1歩に落としこむのです。自分が考える「変わりたい!」の為にはまずどんな1歩が必要なのか。毎日運動する事なのか、どこかに電話をするのか、何か書類を書く必要があるのか、どこか行くべき所があるのか。

実際に何をすればいいのか一目見れば理解できるレベルに落としこむわけです。

-3.目的地はどこか-

その変化はどこが目的地になのでしょうか。又、その目的地に達した時自分にはどんなメリットがあるのでしょう(何のために変わるのでしょう?)これを理性に叩きこんでやりましょう。

2.感情に訴えてやる気を出す

理性ではわかっていても中々動けないのが人間です。だからやりたくない事はやりたくないのです。私なんて末っ子でわがままだから人の5倍くらいやりたくない事はやりたくないのです。

そんな問題を解決する為には自分の感情に訴えてやる気を出す!必要があります。そう、以下3つの手順でね!

-1.まず五感で感じて感情に訴える-

ダイエットしたい、ダイエットしたい。と思っているだけでは中々夜ご飯の大盛りを控える事もできませんし、おやつのチョコレートケーキをやめる事もできません。

しかし、体重計にのって自分が思っているよりも5kgも重い現実を目に叩きつけられれば、行動はすぐに変わるのではないでしょうか?チョコレートケーキがピノ1個くらいには変わるでしょう私なら。

-2.変化を細かくする-

1年後自分はこう変わる!!

と考えても感情は怖気づいてしまって中々行動しません。細かく切って1日、1週間の細かい変化にして感情に安心感を与えてあげるのです。

「よくピノで耐えた!今日はピノにしただけで200kcalも抑える事ができた!!お前は天才なのか!?」と思い込むようしています私。

-3.人を育てる-

これは自分ではなく、組織や集団を変えたいと思った時の話になりますが。自分達はこう変わる為にいるのだ!という事を理解させる必要があるのです。

「自分達はこうなる為にココにいるのだ。こうなる為に生まれてきたのだ!やればできる!」

という事が感情で理解できれば、組織や集団の変化のスピードはどんどん増していくはずです。

3.環境を整える

-1.環境を変える-

環境を整えるには環境を変える事がまず一番でしょう。環境を変えれば行動も変わるのです。

何かを変えたい!と思っているのにその変化を難しくしている環境はないか?その変化に適用できる環境が整えられているのか?

早寝早起きをしたいと思っているのに

「目覚まし時計がすぐ手元にある」
「仕事を11時から開始して夜遅くまで行なっている」
「テレビリモコンがベッド上に置いてある」
「朝起きた時も真っ暗だ」

では二度寝の恐れはかなりのものでしょう。

「目覚まし時計を自分の手の届かない所へ」
「仕事自体を8時から初めて3時間早くベッドに入る」
「テレビリモコンは手の届かない所へ」
「朝に朝日が入るようなカーテンに変える」

などなど環境自体を変えるのです。

-2.習慣を生み出す-

人間の大きなパワーとして理性があります。理性の力によって「こう変わりたい!」という行動とは正反対の行動にブレーキをかける事ができるのです。

しかし悲しい事に理性には限りがあって、いつか理性の力は効かなくなります。3日坊主は理性のブレーキが効かなくなった時の事なのでしょう。

その為には変化の為の行動を習慣に変える事です。習慣に変えれば理性を使う事なく行動ができます。理性にはココぞという時に働いて欲しいものです。何かのついでに行うべき行動は一緒にできないか考えます。

ダイエットの為には「体重を測る事」が必要です。しかし、毎日頭の中で「体重!体重!」と考えていても忘れます。これは絶対忘れます。

ではお風呂の目の前に体重計を置いておくのはどうでしょう。お風呂から出てそこに乗るだけ。これなら毎日体重計にのれるのでは?

-3.仲間を集める-

行動は伝染しますし、一緒に変化を起こそうとする仲間が一緒にいる事はお互いの為にメリットになります。

理性で制御できなくて面倒になった行動も、この人が一緒にやっているのだから。と、どうにか行動に移す事もできるのです。

だれでも変える事はできる、その為には失敗がある事を理解する

Head in Hands
photo credit: Alex E. Proimos via photopin cc

以上が「変えられない」を変える3つの方法です。

変わりたい!という想いはこの3つが絡めば必ず変化できるのです。

しかし、1つだけ絶対に理解しておかなければならない事。それは

変わるためには絶対に失敗がある

という事です。100年に1人の天才でもない限り、どこかで「できない」「もうだめだ」と思う事は絶対にあります。

しかし、それは絶対にある事と最初から理解しておくのです。

その壁を乗り超えれば目的地に達する事ができるし、自分の思い描いたメリットを享受する事ができるし、変化できた事の満足感や達成感を得る事ができると。

理性、感情、環境の3つを変化モードに切り替えて、しかし、どこかで失敗がある事は理解して。

そうして「変えられない」を変えてみてください。

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