途中で犯人がわかるヒントはたくさんあった。でも騙された・・・【書評/ミステリー】Yの悲劇 byエラリー・クイーン

Yの悲劇

東西ミステリーベスト100をご存知?

日本/海外の面白いミステリーをざざっとランキング100にしたもので、そこにあるミステリーを呼んでおけば大体は問題ないってわけです。

過去東西ミステリーベスト100は2回発表されております。1985年と2012年です。その1985年では海外編で1位、そして2012年でも2位となった名作中の名作がエラリー・クイーン(バーナビー・ロス名義ですが)の「Yの悲劇」です。

そりゃもう面白い面白いと友人やらネットやら至る所で褒められているので、期待して読みました。前作Xの悲劇が面白いけど1点腑に落ちない部分があったので、今回はどうなる事やら!と読んだのですが、結果から書くとXの悲劇よりも面白い!ラストで度肝を抜かれる、良いミステリー、推理小説でした。

参考書評:本格中の本格らしいけど、強引な箇所もあるかなと【書評/ミステリー】Xの悲劇 byエラリー・クイーン

それでは書評をば!

Keikanri的Yの悲劇あらすじ

奇人で有名なハッター家。その大黒柱であり科学者であるヨーク・ハッターが死体として見つかる。死因は毒物死。

その後何度となく毒殺未遂、そして実際に殺人が起きる。

家族全員が狂っている。どの人物も怪しい。さぁ犯人は誰か!?ドルリー・レーンが推理する。

ってな感じ。

Yの悲劇を読んでこう思った。

medium_3845060423
photo credit: Gabriela Camerotti via photopin cc

この事件は本格推理小説らしく、最初から最後まで様々な証拠が読者に提示されます。

はっきり言って最後まで読み終わってしまうと、どう考えてアレが犯人だな。と確かに思うのですが、のめり込んで読んでいた事で気付かなかったのかはわかりませんが、今回も最後私は「あ、そーゆー事か、、、」と見事にエラリー・クイーンにしてやられました。

犯人が結構意外。かなり意外。

そして個人的に前回のXの悲劇であまり好きでなかった変装。シャーロック・ホームズはよく浮浪者などに変装する事がありそれはいいのですが、ドルリー・レーンの場合知り合いの前にその人物に変装する事があります。

個人的には「いやそれはさすがにバレるだろ、知り合いでしょ?」と思ってしまい、本格小説のくせにリアリティねーなと感じてしまうのです。

今回のYの悲劇ではその変装は行われる事なく、特に不自然だと思うところなく面白い推理小説でしっかり騙されて楽しく読み進められました。

本格推理小説の名作中の名作。確かにコレは面白いので推理小説にまだ慣れ親しんでいない方も是非呼んでみては如何でしょうか。

スポンサーリンク

URL :
TRACKBACK URL :

コメントはこちらへ!

*
*
* (公開されません)