【書評】幸せ脳を作る7つの習慣-マーシー・シャイモフ「脳にいいことだけをやりなさい!」

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photo credit: B Rosen via photopin cc

「幸せ」とは非常に難しい言葉です。

いや文字で言えば簡単な2文字なのですが、それは何か?どうすれば幸せになれるのか?という事を具体的に定量的に測ったり、経験し続ける方法というのはよくわかりません。

というよりもやはりある程度人それぞれに幸せの基準は違うでしょうし、同じ基準であってもそこに達するまでの基準値の高低差などはまた人それぞれだと思います。

去年から私も「幸せになりてーー」っと、ポジティブ心理学系の本を読み漁りました。(ちなみに個人的に大好きなポジティブ心理学の本はショーン・エイカー氏「幸福優位7つの法則」
でこれはめちゃ面白かった)

その数ある本から自分でも納得した幸せに関する2つの結論があります。その1つ目は、

成功とは幸せの前にあらず、後にあり。

何か大きな目標を成功したから幸せであるという事ではなく、幸せにその目標へポジティブに向かっていったからこそ成功が手に入るというものです。

あなたにも経験があるかもしれません。

何かやりたくないけれどもやらなくてはならず渋々とやっていた事は結局成功しなかった。やっていると楽しくてしょうがないことはいつのまにかある程度の境地に達していた。なんて経験が。

また、2つ目の結論は

お金が幸せの量を決める訳ではないという事

確かに毎日の食べ物をどうすればいいのか。といったすごく貧困な状況で幸せを得るには難しいとは思いますが、ある程度のお金を得ている人達にはお金による幸せ度に大きな差はないと言います。事実世界でも有数の大富豪で幸せを感じていない人も多くいます。

この2つの結論を踏まえて幸せを掴むにはアメリカのカリスマコーチ、講演者であるマーシー・シャイモフ氏楽観的でポジティブである事が大事である。と著書「脳にいいことだけをやりなさい!」で述べ、また、この本の翻訳者である日本の著明な脳科学者である茂木健一郎氏もこの考え方に賛同しています。

そしてシャイモフ氏は幸せを掴むには7つの習慣があると続けて述べます。その7つの習慣とは以下の通りです。

1.ネガティブ思考の大掃除をする
2.プラス思考で脳にポジティブな回路を作る
3.何事にも愛情表現を忘れない
4.全身の細胞から健康になる
5.瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる
6.目標を持ち脳に眠る才能を開拓する
7.付き合う人を選んで脳にいい刺激を与える

今回はその7つ習慣についてご紹介致します。

<幸せ脳を作る7つの習慣>

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photo credit: CarbonNYC via photopin cc

<1.ネガティブ思考の大掃除をする>

1つ目はまずネガティブ思考は一切合財薙ぎ払ってしまおうという習慣です。

何事にも物事のおける結果には自分の考え方が左右します。作家の「こころのチキンスープ」
で有名な昨夏、ジャック キャンフィールド氏はこんなシンプルな公式でそれを表現しています。

出来事+あなたの対応
 =もたらされる出来事

であればあなたの対応の部分を変えていく必要が出てくる訳です。

何か対応が必要となった時に「他人の不平を言う」「自分を恥じる」といった行為で自分の時間を使う事はまったくもって勿体ない事です。

不平や不満を爆発させる前にその解決策を探す事が大事でしょう。

<2.プラス思考で脳にポジティブな回路を作る>

1つ目の習慣でネガティブ意識は掃除だヒャッハーー!!っと豪語しましたが悲しい事人間はネガティブなものはポジティブなものより強烈に脳に刻みこまれます。

これは心理学用語でネガティブ・バイアス(否定的偏向)と呼ばれるものです。

しかし人間の脳はすごい事にこのネガティブな考え方はポジティブな考え方に上書きする事が可能なのです。

何かネガティブな出来事が発生した時には

・これは本当に真実なのか?
・これを真実だと言い切れるのか?
・これを信じている時自分はどんな反応を起こすのか?
・これを信じなければ自分はどうなれるのか?

と自問自答してみましょう。

人間基本的のネガティブな考えを持つ時、それは思い込みである事が多々あります。その場合完全にそれが真実であるとは決して言いきれないハズです。

何かネガティブな思考に陥った場合はそれが本当に正しいのか検証し(正しければ1.ネガティブ思考の大掃除をするで書いた通り、解決策に目を向けます)思い込みであれば手放してしまって良いという訳です。

<3.何事にも愛情表現を忘れない>

人に感謝するという事は簡単なようでかなり難しい習慣です。

しかし、感謝する、「ありがとう」という事を習慣づける事で人間は感謝の感度が向上し、幸せをより感じやすくなる体を作り上げる事ができるといいます。

毎日筋トレすると基礎代謝が上がって痩せやすくなる。みたいなもんですかね。

例えば方法の1つに「Three good things」という方法があります。コレは毎日3つずつ感謝する事を夜に書き出すという方法で感謝の感度を強める有名な方法です。

以前私が「Three good things」に関するエントリーを書いていますので参考のどうぞ。

「Three good things」で感謝する習慣を身に付けよう! | KeiKanri
「Three good things」 …

<4.全身の細胞から健康になる>

幸せも基本は食にあり!!

という中々面白い事実を私はココで学びました。脳は脳内物質を作り与え続ける24時間営業の薬局であるといいます。

例えば脳から

・エンドルフィン(鎮痛作用があり、モルヒネの3倍の効果がある)
・セロトニン(不安を沈め、憂鬱をとりのぞく)
・オキトシン(結びつきの気持ちを生む)
・ドーパミン(警戒心と喜びを促す)

こういった脳内物質は笑顔や運動といった行動により促される部分があります。又、その分泌量は日々の食生活でも影響してくる部分だとこの本は教えてくれます。

例えば

・加工されていない新鮮な食品を食べる
・水分を多く撮る
・砂糖、炭水化物、カフェインを減らす

こういった習慣は脳細胞も健康にし、活気ある薬局運営を脳が行ってくれる様になります。

<5.瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる>

実は私もまだ経験がない行為なのですが、瞑想には様々な効果があるといいます。

瞑想を行う僧侶の脳を対象とした実験では瞑想中僧侶の扁桃体(アドレナリンのスイッチ)がオフになっていたといたそうです。

瞑想は心を落ち着かせ、自分と向き合う為の大切な時間ですし、瞑想にはストレスに効くだけでなく、脳の中の幸せを司る部分を活性化し幸せい導くという研究結果もあるとの事。

1日15分程瞑想を行う事は非常に良い習慣であると言えます。

・・・ちょっと私もやり方を調べてみましょう。

<6.目標を持ち脳に眠る才能を開拓する>

よく言われる事で今更そんな事言われなくても分かっているよ!!って感じもしますが、何か目標をもってそれを達成するという事にたくさんの意味があります。

人生においても自分の人生の意味を見つけ、それに向かって生きる時、人は幸せを感じるといいます。まぁすごくあたりまえな気もしますね。
でも、簡単に人生の意味。といったってそんなものすぐ見つかれば苦労しません。

そんな時に役立つのが楽観的な考え方です。ぶっちゃけてしまえば直感に従って生きていけば良いという事です。

上記でも紹介した作家ジャック キャンフィールド氏は直感を車のヘッドライトに例えてこう言っています。

「ヘッドライトの明かりは50mまでしか照らしませんが、道にそれずに目的地に向かうには十分です。」

生きる意味なんて簡単に見つかりゃしません。私だって全く見つかってません。しかし、とりあえず直感に従って行動する事が非常に大切であり、それが生きる意味を見るける一番の近道です。

<7.付き合う人を選んで脳にいい刺激を与える>

脳にはミラーニューロン(鏡の神経)という面白い神経があります。それは誰かの行動を自分の行動の様に映し出すものです。

私がちょうどテレビで見た脳科学から考えるサッカーの練習方法の1つにミラーニューロンを使ったものがありました。例えば世界の名選手、メッシでもクリスティアーノ・ロナウドでもその選手のプレイを良く見て自分がピッチに立って同じプレイをしている事を意識するだけで実際の練習と同様の効果があるというものでした。

そしてこのミラーニューロンには感情をも映し出してしまうという機能があります。

例えば楽しそうな人と一緒に入ればミラーニューロンによって自分も楽しく、ずっと怒っている人と一緒に入ればミラーニューロンによって自分の虫の居所も悪くなってきてしまうという訳です。

・・・であればどういった人と付き合うのが良いでしょうか?答えは簡単ですね。

また、相手に対してもミラーニューロンの効果があるのであれば自分も笑顔を絶やさない楽しい人間でありたいものです。

<ポジティブだけで全て乗り切れるかはわからないけれど・・・>

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photo credit: Ant1_G via photopin cc

もちろん長い人生ポジティブな思考だけで何でも解決できる訳ではないでしょう。しかし、ネガティブな思考よりはずっと意味のある事だと私は考えています。

この本では上記にあるポジティブな思考回路を作る方法など数多くの実践的な運動がもっと詳しく書いてあります。

幸せが得られない!!

っという方は一度是非手にとってみては如何でしょうか。

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